競馬の一口馬主を回収率重視で続けていく初心者向けブログ。府中でベコ買うだ!
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23:22:11
昨日、今日と正月の風物詩、箱根駅伝が行われました。
神奈川県民としては知った道を走るので、応援する選手はいなくとも、なんとなく見てしまうのですがそんな時思い出したことが。


アテネ五輪のマラソンで金メダルを獲得した野口みずきさんはインタビューで


「走った距離は裏切らない。」


という名言を残しています。

後日、この事について、
「距離もそうだが、努力は裏切らないと言いたかった。」
と述べました。


しかし、科学的な見地で述べるならば、身体に過負荷を与え、走り過ぎると
『ハードトレーニング症候群』
を発症し、トレーニングが逆効果の”毒”になります。
このハードトレーニング症候群については、次の記事で述べることとします。

努力原理主義とオーバートレーニング症候群


野口みずきさんのキャリアは2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得した後、度重なる怪我に悩まされており、ハッキリ言って素人目にはハードトレーニングの弊害に思えてなりません。

2006年ベルリンマラソン(欠場・左足首故障)
2007年ロンドンマラソン(欠場・左足首故障)
2008年北京オリンピック・マラソン(欠場・左脚ハムストリング肉離れ)

(この間2年以上にわたり公式レース出場なし)

2010年全日本実業団対抗女子駅伝(レース後に故障判明・左足甲疲労骨折)
2012年仙台国際ハーフマラソン(欠場・体調不良)
2012年大阪国際女子マラソン(欠場・左脚ハムストリング炎症)
2013年大阪国際女子マラソン(欠場・急性胃腸炎)
2013年世界陸上モスクワ大会・マラソン(途中棄権・熱中症)
2014年大阪国際女子マラソン(欠場・右脚大腿部疲労骨折)

(Alan Hetarade スポーツナビプラスより引用)





因果関係を証明は出来ませんが、過酷なハードトレーニングに潰された成れの果てだと個人的には思っています。

私はこういう日本に未だ蔓延る
『努力原理主義』
には辟易しています。

それはつまり「たゆまぬ努力は最も崇高で、効果的で、無理難題も解決できる。」という幻想です。


元大関の琴欧州が怪我をした時「怪我は稽古で治す」という意味不明の指導の下、怪我を悪化させていました。

私自身の学生時代、部活では
「水を飲むと根性なしになる。」
という全国的には常識だった謎理屈で、途中での給水を禁止されていました。


非科学的極まりない愚行ですし、熱中症で倒れて、歩いては吐いてを繰り返し、這いつくばりながら帰宅したことを覚えています。
運が悪ければ、死んでいたと思うと大変危険な指導です。






このブログでも何度かあげていますが、以前、ハードル選手で銅メダリストの為末大氏が
「アスリートは才能が99%」
と述べて、世間から批判を浴びていました。
彼らは「努力は素晴らしい。努力する者をけなす行為だ。」
そう言うのです。


彼らに問いたくなります。

「努力で勝者になれるのなら、女子選手が男子選手に勝てないのは努力が足りないからだ。」

そういう理屈になるが?
と。

「男性と女性は根本的に違うじゃないか!」と言うのなら、結局は生まれ持った肉体の差が能力の差と認めることになります。



努力は大切かも知れないが、大前提は才能、遺伝なのです。
当ブログでも何度も述べたように、同じようなフィジカルの場合に、環境が大切になるのは当然ですが、何が最も重要かと言われれば、生まれ持った身体が優れていることなのです。


ロバをノーザンファームが育成しても、サラブレッドには勝てないのです。


さらに言えば、ウサインボルトなどジャマイカの選手がスプリント競技でメダルを独占状態となっていますが、彼らの練習時間は平均より少ないことが明らかになっています。


彼らが努力をしていないわけではありませんが、少なくとも野口みずきさんが言うような
『走った距離は裏切らない』
という理屈は科学的には完全に間違いであるし、成功・不成功は努力に左右されると述べることは、数多くの若い選手達を誤解させる発言だと思っています。



「ああ・・・自分が成功出来ないのは努力が足りなかったからだ・・・。」
そう呪って生きていくのも辛いですし、
「もっとだ。もっと努力が足りない・・・!」
とハードトレーニングを課せば、選手たちはパンクして、選手生命を脅かすでしょう。


もちろん悪いのはマスコミも含まれていて、大抵の成功したアスリートは自分が真摯に取り組んだ努力を成功の要因にあげたがるし、そう報じた方が耳障りが良い為、双方がそういう雰囲気を作り出すことも問題の一つです。





実際には努力が充分ならば、何でも問題を解決出来るわけではなく、
塾講師の林修先生が述べたように

「努力は適切な場所で行わなければ意味が無い。」

これが結論だと思います。
これを競馬やアスリートの訓練にあてはめるなら、『努力=トレーニングの継続』という短絡的思考から脱却し、効率的で科学的・・・そういう最適化されたトレーニングや多角的なアプローチなど、そういう努力が必要だということです。


これはもちろん、選手や馬の世話をする個人レベルの人間だけでは難しく、専門家の研究が必要です。
そうなると、競馬でいうのなら、結局社台グループと、JRA関連施設、そして海外からノウハウの輸入などに頼るしかありません。

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20:58:40
週刊現代の記事で遺伝に関する記事がありました。
簡単に抜粋。



「『体は遺伝だが、心は遺伝ではない』と考えたがる人は少なくありません。しかし、心も脳の働きの表れである以上、顔つきが親に似るように、親からの遺伝によって影響を受けるのは当然なのです。

たとえば、知的能力も遺伝の影響が大きい。脳の中で知能に最も関係が深い前頭葉の表面積や厚さ、密度は、約80%は遺伝の影響を受けます。環境に大きく左右される学童期の成績でさえ、遺伝の影響がおよそ50%と最大の要因になっている。どんな子でも勉強さえすれば東大に行けるかというと、残念ながらそう甘くはないということです。


IQ、つまり分野を問わず頭を使うことの得意・不得意も、およそ60%前後が遺伝の影響を受けると考えられています。しかも、年齢を重ねるほど遺伝の影響は大きくなっていきます」

「同じ『向こう見ず』でも、例えばバンジージャンプに進んで挑戦するようなタイプにはドーパミンが、自分の損害を顧みないタイプにはセロトニン(鎮静作用をもつ脳内物質)が関係するといいます。遺伝の影響は3~4割程度とみられます。


一方で酒やタバコ、ギャンブルにのめりこむのは、いずれも依存傾向の現れで、同じ遺伝子が関係しているのではないかと考えられています。これも、遺伝の影響は3~4割です。さらに窃盗や器物破損、家出などの行動にも、約3~5割の遺伝による影響がみられるとの研究があります。
(慶應義塾大学文学部教授で、遺伝と環境の関係を専門とする安藤寿康氏)




「一口に運動能力といっても、筋肉の質だけでなく、筋肉の付き方や骨格のほか、呼吸器と血管系、神経系の機能など、いくつもの要因が関係しています。ただ、スプリンター向き、持久力系競技向きという遺伝的な適性は確かにあります」

こう語るのは、東京大学大学院教授で、日本の筋肉研究の第一人者である石井直方氏だ。

そもそも、人間の身体的な特徴の中で、遺伝するかどうか微妙なものはあっても、遺伝が全く関係ないというものはほとんど存在しないようだ。意外にも右利き・左利きやつむじの右巻き・左巻きは遺伝しないことがわかっているが、こうしたケースはまれで「これは遺伝ではない」と断言できるものは極めて少ない。

「身長や体重はとても遺伝の影響が強く、特に身長は9割が遺伝の影響といわれます。足の長さも8~9割が遺伝で決まります。

 体型は全般的に遺伝の影響が強い。一卵性双生児の調査では、最大体重、つまりどこまで太れるかということが遺伝的に決まっているのではないかという調査結果が出ています。

 また、体臭やハゲるかどうか、女性の場合は胸の大きさ、初潮の時期といったホルモンの関係することがらにも、遺伝が強く影響しています。





・・・さて、競馬ファンにとっては何も驚くことはありませんね。
身体の遺伝が競馬の進化の歴史そのものですから、良血が高額で取引される根拠は遺伝です。

そして心の遺伝についても我々は
「ステイゴールドの産駒は気性難が多いが、闘争心溢れる馬が多い。」
など、心にも傾向があることを知っています。


犬を見ても、殺人を犯した犬種は限られているし、傾向があります。
ピットブルなどのテリア系、ドーベルマンなどのロットワイラー系がそれです。
ちなみに2005-2013年の米国とカナダにおける人間死亡事故539件中、ピットブル275件、ロットワイラー85件です。

日本では土佐犬の殺人が有名ですが、これは江戸後期から明治にマスチフ(闘犬)、ブルドッグ(闘犬)、ブルテリア(闘犬)、グレートデーン(ギネスの体高)のハイブリッドで、納得の危険犬種。


これらも品種改良による遺伝ですから、体の形質はもちろん、その闘争力が遺伝しているのは間違いありません。

当然、秩序に対しての捉え方にも差があるわけですから、犯罪を起こす確率に影響を与えるのも頷けます。
器物破損はカッとなり易い人、窃盗は欲望を抑えられない、逮捕のリスクを恐れないなどの性格の人間が起こす傾向はあるでしょう。

もっと大きな視点で言えば、知能が低く体力も無い親からそれが遺伝した子は、貧困に陥る可能性が一般よりも高く、それが犯罪の起因になっているとも考えられます。

集中力やストレス耐性(我慢強さ)にも遺伝があるわけですから、上記のような貧困や能力の低さに負けずに努力する人はたくさんいます。

が、知能も体力もなく、集中力や我慢強さも無い為に、何の努力もせずに投げ出す、逃げだすという行為まで揃ってしまうと、犯罪者になるしかありません。

遺伝は運命を決定させるわけではありませんが、その確率がランダムよりも高いことは間違いなく、高尚な意識を持っているような気がしている人間も、所詮動物の一種だなと気づかされます。




09:01:37
※この記事は約半年前に書いたものですが、キタサンブラック引退決定の報道から、ふと自分で目を通した所、残念ながら意味が全く分かりませんでした(笑)
加筆修正した上で再アップ致しました。






キタサンブラックが天皇賞春を連覇。
2000mの大阪杯も勝っていますが、やはりスタミナタイプのステイヤーであることは明らかです。

この時、必ず話題になるのが、キタサンブラックの母父はスプリンターであるサクラバクシンオーであること。
なぜ母父がサクラバクシンオーで3200mをこなすことが出来るのでしょうか。




馬の距離適性については、ミオスタチン遺伝子の型により決定されることが、判明しています。
科学的根拠の薄い血統理論で語るのもロマンですが、距離適性はかなりシンプルな遺伝で決定されるため、ミオスタチン遺伝子をベースに考えてみたいと思います。

ミオスタチン遺伝子をご存じない方は以前に書いた

『ミオスタチン遺伝子と距離適性』

の記事を参照下さい。




キタサンブラックの血統と共に解説していきます。

kitasan.jpg
(クリックで拡大してご覧下さい)





まずキタサンブラック自身のミオスタチン遺伝子型はステイヤー実績からT/T型と思われます。父系については父ブラックタイドがT/Tか、C/T型のどちらかで、そのうちのTが遺伝したことになります。(父、母から1つずつ受け継ぐ為。)

母系については、古い所からの方が経路が分かり易いはず。
まずは、ジャッジアンジェルーチから紐解いていきましょう。
母母オトメゴコロの父ジャッジアンジェルーチは産駒の傾向としてマイラーばかり生んでいる為、C/T型と予測出来ます。


続いてオトメゴコロの母のテイズリーはフランスの競走馬で、適距離は不明ですが、産駒を日本で多く残している為、逆算がある程度できます。
サンデーサイレンスとの子オトメノイノリで2500mを勝っている為、テイズリーはT/T型もしくはC/T型のどちらかでTを子へ受け渡したと予測出来ます。他の子もほぼ1800~2000mの勝ち鞍です。



オトメゴコロ自身は1000~1800mと広い距離適性を持っていますが、上記の通りその父ジャッジアンジェルーチ、母テイズリー共に、T型を有していると思われ、それでいて1000mの勝ち鞍もあることからオトメゴゴロはC/T型で間違いないでしょう。





そして母父のサクラバクシンオーは、産駒実績の距離適性を考えると殆どが短距離であり、やはり一般に言われるようにスプリンター質のC/C型であると思われます。(4000mなど長い距離を走る障害でG1馬ブランディスも生んでいますが、障害に必要な適性は全く異なる為、無視。)



そうすると、キタサンブラックの母シュガーハートは母父サクラバクシンオーからC型(バクシンオーがCしか持っていない為。)を受け継いでいることになります。

この時点でキタサンブラックの母シュガーハートはC/T型で確定。
片方はバクシンオーのC。

そして、もう一方はその母オトメゴコロから受け継ぐTでないとならない。
そうでないと、キタサンブラックがT/T型になる為のTが確保できないからです。





つまり、オトメゴコロのTをシュガーハートに渡し、シュガーハートもTをキタサンブラックに渡したというわけです。

血統表を見ると、存在感のあるサクラバクシンオーのスプリンター適性をどうしてもピックアップしたくなってしまうのですが、実際にはバクシンオーの長所でもある速筋のCの部分はバッサリと切られ、受け継がれていないのです。






ところで、私はサクラバクシンオーがC/C型と決めつけていますが、実際には分かりません。
単に競走成績と産駒傾向、そして馬体から判断しているだけで、遺伝子検査をすればC/T型である可能性は否めないのです。
(ただ、ガチムチの権化たる筋肉質で胴づまりの体型であるサクラバクシンオーは、ほぼ確実にC/C型。)


ですから、他の馬についても私の勝手な予測なので、私自身では遺伝経路を完全に証明する事は出来ないのですが、かといって母父バクシンオーだからといって、血統理論上、ステイヤーが生まれないという事では無いのです。




巷では
「キタサンブラックは、母父サクラバクシンオーなのにステイヤーということは、血統はオカルトで意味が無い。」
と論破したような風潮が一部で見られますが、それは誤りです。

血統からミオスタチン遺伝子を追えば、キタサンブラックがステイヤーになった説明は実は容易に可能なのです。

そもそも上記の母父バクシンオーのみで語る理屈は、非常に稚拙で、なぜなら、母父はあくまで血統構成のうちの1/4にしかすぎません。
3/4は別の馬達(父父、父母、母母)の血が通っているわけで、血統表の中でも目立って映るからといって、サクラバクシンオーだけを挙げて語ること自体間違っているのです。



私はオカルト血統理論の否定派ですが、科学的根拠に基づいて正しいものとオカルトをきちんと分けて付き合うことが、競馬と一口馬主を嗜む上で必要であると思っています。


ミオスタチン遺伝子と距離適性の関係自体を疑う方は、以前に書いた以下の記事もご参照下さい。


『遺伝子が短距離向きの無敗の7勝馬、英ダービーに挑み最下位』



11:44:00
以前に書いた記事
『ヒトの遺伝子を選別するデザイナーベビーと競走馬のニックス』
をご覧になっていない方は、そちらからお読みいただいた方が楽しめるはずです。





1997年公開のジュードロウ、ユマサーマンらが出演の映画「ガタカ」の中で「差別は科学の領域」という名言があります。

ガタカの世界は近未来の地球が舞台で、科学の進歩により人々の出産は遺伝子選別で事前に内臓疾患、心身の障害、近眼から薄毛までありとあらゆるマイナス要素を取り除くことが出来るようになっています。

ですから生まれてくる子の能力は両親の掛け合わせの中で最高のパターンというわけです。
一方、従来の自然出産で生まれた子は遺伝のランダムの中で誕生することになり、現代の人間同様、様々な遺伝子疾患を抱えることになり、遺伝子操作された子との能力差は歴然なのです。




周りが塾に通えば、自分の子も通わせたいのが親心。
また誰もが自分らが「ハズレ」を引きたくないのが人間というものです。

ガタカの時代に自然出産を選ぶのは変わり者か、金銭含め何かしらの事情がある者だけなのです。

生まれた子達は生後すぐに遺伝子検査され、病気や精神的特徴、寿命や自殺率まで数値として明らかにされます。

そして、自然出産で生まれた子は、健康面や能力面が劣る為、就学、就職において検査で門前払いをくらい、結果、単純肉体労働にしか就けないのです。

学校や企業もより優秀な人材が欲しいのは当然。
下手な面接や数時間の暗記テストよりも、遺伝子検査の方がよっぽど、信頼出来るのは確かです。

なんて不条理で差別的なのかと思いますが、遺伝子検査に基づく科学的根拠に則り判断しているわけですから、決して偏見ではないのです。
「差別は科学の領域」
とはこのことです。人ではなく、科学が差別の証明をしたのです。
ですから、この差別は悪意や信条によるものではなく”平等な差別”なのです。

また作中には「国籍ではなく血で決まる。」といった肌の色やつまらない肩書きで差別する現代よりもよっぽどマシなのだという皮肉を思わせるセリフも登場します。






さて、この話。
皆様お気づきの通り、競馬の世界そのものなのです。
血統(遺伝子)の淘汰を繰り返したサラブレッドとポニーの差は歴然。
努力で補える範疇ではありません。

その中でも優れた遺伝子を持つ者が高額で取引され、実際そうした馬達は他よりも高い確率で活躍をします。

しかし、全てが遺伝子で決まるわけではなく、努力や環境、怪我など、実際の競走馬人生の中で不確定な要素はあります。


ガタカの主人公は雑草魂で彼らエリートに立ち向かいます。
「欠点ばかりに気を取られ、自分の可能性を見失っていないか?」
と彼は言います。

これこそ、競馬の醍醐味でもあるのですが、別のシーンでは
「可能性は伸びたりしない。」
という名言も。

つまり、ブレ幅はあれど、能力に限界はあるわけで私が
「おれはいつか100mを8.0秒で走る!」
と言った所で100%実現不可能であり、1秒でも早く病院へ駆けた方がいいのです。

ガタカの主人公もサラブレッドではありませんでしたが、アラブ程度の能力は元々あったわけで、ミニチュアホースとして立ち向かったわけではありません。(能力ではなく、健康面で問題があったと述べられている。)






一口馬主でも安い馬で活躍馬を探すのが醍醐味ではありますが、その為には他の要素、つまり能力を出せる器(馬体、歩様)、環境(牧場、厩舎)、努力(気性)などで逆転出来る根拠を見つけ、出資したいですね。


ガタカの公開は1997年ですが、今、既にデザイナーベビーの実用化はすぐそこまで来ており、我々旧世代の人間としてはガタカの世界の実現を思うと怖いばかりです。

ちなみにガタカとは体を構成する重要な塩基の頭文字を繋げた造語。

Amazonプライム会員はタダで見られるので、映画好きな方はどうぞ。


11:27:13
海外のニュースで見た生命の不思議な現象をうろ覚えですが紹介します。テレビの世界仰天ニュースでいかにも放送されそうなだけに、ちょっとしたミステリーを見る感じでご覧下さい。




ある夫婦に子供が出来、事前に遺伝病などを調べるため、いま流行りの遺伝子検査を子供に受けさせたところ、まさかの父親の遺伝子と完全一致せずという事態になりました。

普通それは妻の浮気でしかないのですが、不可解だったのは遺伝子は中途半端に半分は一致したのです。

父から受け継いだ遺伝子の半分が一致ということは、それは父親の兄弟や父の父が当てはまります。

赤の他人でも酷い話ですが、まさかの身内と浮気?
完全に修羅場の予感しかしないのですが、彼らとも遺伝子は一致しません。



では一体誰の子供なのか?
話は父親の出生まで遡ります。

父親がまだその母の胎内にいたころ、しばらくは双子として育っていたのでした。

しかしなんらかの理由で、双子の弟(便宜的に弟とする)は健康に育つことが出来ず、胎内で双子の兄(父)に吸収されたのでした。

そこで弟の生命は終わりを告げたわけですが、ここからが摩訶不思議。

吸収され個体としての命は持たないものの、兄の精巣で弟は遺伝子を残していたのです。

つまり製造される精子の遺伝情報は弟のもので、生まれた子は兄ではなく弟の子供だったというわけです。



これは生物学上、父と母と父に媒体する弟の三者の子となり、キメラと呼ばれる存在です。

ハリウッド映画だったら、キメラとなった子が双子の兄に「ようやく会えたね兄さん。」とか言い出しかねないので怖いですが、実際には普通の子となんら変わりない健常者と思われます。





これはかなり稀有な例ですが、競馬の世界を見ていると、優秀な祖母から平凡な母が生まれ、そして隔世遺伝して優秀な子が生まれることもあるし、突然平凡な血統から異質な才能を持つ馬が生まれたり様々です。

これらは遺伝子として受け継がれながらも具現化することなく何世代も潜んでいたり、ある種の突然変異で遺伝を無視して、特定の機能を抑制しなくなるリミッター解除のような現象も見られます。

前者はインブリードで起こり、後者はアウトブリードで起こりやすい感覚があり、競馬の魅力の一つでしょう。

ただ、これらは必ずしも良い方へ発現するとは限らず、死に至るような病気を発症させないために遺伝子の奥底に眠らせている場合や、長所が分散して走る力に悪影響を及ぼす「逆ニックス」状態になる場合など、出会ってはいけない遺伝子というのもあるのです。


遺伝子組み換えが許されない競馬の世界では、未だ配合の正解は見つかっていませんが「血統とは遺伝であり設計図」、つまり血統で強さが決まる(可能性が高い)というのは常識。

しかし、今回のように、中にはその設計図に書かれていない隠し要素が潜んでいる場合もあるわけで、血統=遺伝というのはまだまだ未知なる要素が多く、奇跡や神秘的なことが起こりうるようです。

【一口近況】
アーモンドアイのシンザン記念制覇で愛馬初の重賞ウィナーの誕生です。どうかクラシックを無事に走って下さい。
【BAR】
「いらっしゃいませ~」 
コズン:牡30代(神奈川在厩)
一口馬主5年目。重賞勝ち(達成)、名付け親、口取り(達成)を目標に始めました。最終目標はG1制覇。

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