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競馬の一口馬主を回収率重視で続けていく初心者向けブログ。府中でベコ買うだ!
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23:40:46
先日の記事で「トレーニングはすればするほど良いわけではない。」と述べました。
その理由はオーバートレーニング症候群にあるのです。

マラソン五輪金メダリスト野口みずき「走った距離は裏切らない」の罪深さ



オーバートレーニング症候群は戦前から欧米では研究が行われていましたが、日本では60年遅れて認知され始めました。

理由は簡単で日本人の美徳は『努力・勤勉・根性』だからです。
この気合と根性でなんとかするという発想は、太平洋戦争を招いた一因とも思えるほどの日本の悪習で、必要な物が足りない時にそれを補う魔法として人々に支持されてきました。


「出来ないのは気合が足りないからだ。倒れるのは根性が足りないからだ。」


恐ろしいことにこの一言で全てを片付ける経営者や指導者が、企業やスポーツ拘わらず、未だ日本に蔓延っています。

上記のように努力を崇拝するのは、宗教観のようなもので、努力=神として考えると分かり易く、何かを成し得た者は努力のおかげだと自分を褒めるし、敗れた者は努力が足りなかったからだと自分を呪うのです。


精神力というのは確かに大切なのですが、これも宗教のようなものでスポーツの中でも空手、柔道、剣道、相撲・・・こういった武道で特に気合と根性が重んじられているのは皆さん感じることでしょう。

その武道の師範にあたる人間達は弟子達に武士道など~道を説き、例えば
「礼節を重んじることが大切。それが強さの源。」
こんな風に教え、日本がその競技でトップに君臨していたころは、それにも説得力がありました。



しかし、武道も世界的に競技人口が増え、技術が成熟してきた現在、どの競技にも外国人が台頭し、礼節にも建前以上の効力があるのか疑問です。

そもそも礼節で勝てるなら、剣道の世界大会にコムド(韓国発祥の剣術と主張し、独自の白い袴を着る。)として乗り込んできては、判定に不満があると一礼もせずに帰る韓国人に負けるのはおかしな話です。
(2006年には世界一に。どう考えても日本統治時代に輸出された剣道だが、世界一になった今、韓国人の主張は「日本を凌駕する力を持っているということは、剣道とは無関係で韓国発祥。」だそう・・・。)


反面教師として学べば、目も覚めるんでしょうか。
礼節が不要とは言いませんが、重要ではないでしょう。

(アスリートが紳士的であることは、礼節と競技能力が密接だからなのではなく、スポンサーやオーナーありきの人気商売でもあるから・・・は言い過ぎでしょうか。)


そういう効率的、科学的な手段を無視してきた努力原理主義の日本が、オーバートレーニング症候群を認めるのが世界より遅くなったのは言うまでもないでしょう。






前置きが凄まじい長さになってしまいましたが、ハードトレーニング症候群とは一体何か。

分かり易い例としては、筋肉痛の時にさらに運動をしろと言われて皆さんは満足に動けますか?
このように身体が回復する前に、さらに負荷を与えることで運動パフォーマンスを下げ、回復力を妨げるばかりでなく、筋肉や骨へのトレーニング効果を減少させてしまいます。

つまり、運動量を増やしているのに、効果は反比例するように減っているわけです。
競走馬でもコズミ(慢性筋肉痛)に悩まされる馬は、オーバートレーニング症候群を患っていると言えます。




上記の症状が起きる理由は、一言で言えば『ホルモン異常』です。
男性ホルモンで運動能力に大きくかかわる男性ホルモン、テストステロンを減少させます。

女性が男性に比べて筋トレの効果が薄かったり、女性の中でも一般男性以上に速く走り、強く飛べる選手はこのテストステロンの多い・少ないに左右されるのです。
一般に女性の方が脂肪が落ちづらい理由もここにあり、オーバートレーニング症候群を患うと脂肪が落ちづらくなります。

これも競走馬に当てはまりますね。
「稽古を積んでいますが、中々脂肪が落ちてきません。」
運動量が豊富にもかかわらず、こんなコメントが出た際には注意が必要です。




またオーバートレーニング症候群は自律神経を崩し、様々な症状を引き起こします。
いつまでも覚醒状態で、身体が休息モードに切り替わらず、落ち着きが無くなったり、集中力を失ったりといった自律神経失調症に近いものです。

身体が休息モードにならないということはリラックス出来ず、また筋肉や精神の回復力を失わせます。
回復が出来なければ、倦怠感が取れず、これが瞬発力やスタミナを奪います。
また、食欲不振によりカイ葉の食いが悪くなり痩せていく・・・。

そうです。全て競走馬の不調時に見られる現象なのです。

このことから多くの競走馬が、オーバートレーニング症候群を発症している疑いがあると思われます。


もちろん、上記の症状は必ずしもオーバートレーニング症候群のみで起きるものでは無い為、1つ当てはまったからと言って安易にそれだと決めつけることは出来ません。

だからこそ診断が難しい為、適切に処置されないケースが多いとも言えます。



継続的なトレーニングは筋肉は骨を強くし、心肺機能を向上させる。
それがより強いトレーニングに耐えうる身体を作りだすのは確かです。

そういう効果は当然あるので、ある程度の負荷をかけて鍛錬を積むのは正しいのですが、レースを使った際の身体への負荷は人間のそれよりも随分大きいものであるため、競走馬の方がよりメリハリのある運動と休息のバランスが必要であるように感じます。

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19:52:03
さて、今日はネットニュース風に簡単に紹介

~かんたんなまとめ~

・JRA所属コスモポラリス牡3歳が屈腱炎で全治9か月の診断を受ける。

・馬主はコスモポラリスの登録を抹消。楽天サラブレッドオークションにて売却。(約40万円で新馬主が落札)

・5月21日に診断結果が出てから、わずか1ヶ月の6月25日に水沢のメインレース(地方重賞)に出走登録。

・ネットで話題になり、新馬主か水沢競馬主催者がまずいと思ったのか、当日になって出走を取消。




・・・ざっと、こんな感じです。
尚、楽天サラブレッドオークションには以下の記載がありました。


左前屈腱炎を発症し、9カ月の見舞金を受給しています。箇所は1A~3Aまでで、損傷率は25%です。
全治期間なども含め、ご判断下さいますようお願い申し上げます。
その他、特に気になる疾病や悪癖はございませんが、記載事項に関するキャンセルには応じられません。
現状渡しのノークレーム、ノーリターンでお願いいたします。患部のエコー写真をご覧いただき、不安がある方は現地で獣医検査を受けてからの入札をお勧めいたします。

※本馬は2017年5月21日に左前肢屈腱炎を発症し、事故見舞金18号(競馬会の施設内において発生した屈腱炎により9ヵ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合)の適用を受けています。




また、前馬主はコスモポラリスの屈腱炎の診断により295万円の見舞金を貰い、同時に中央4戦及び3歳6月2日までの抹消により、抹消給付金185万円を貰い、楽天サラブレッドオークションで売却代金約40万円を貰い、これらの合計で400万円以上を得たことになります。


驚いたのは、全治9か月以上の屈腱炎でも、地方競馬であれば僅か1ヶ月しか経過していない状況でも、なんとか出られる程度にはなるということ。
つまり、勝つ気があるかは定かではないが、タイムオーバーを回避して完走し、出走手当をもらう程度のタイムは出せるということです。


結果的には出走は叶いませんでしたが、当日まで走らせる気満々だったわけですから、上記の通りです。
一口馬主を通じて馬体やパドックでの良し悪しが分かるようになり、より実感していることですが、全身ピカピカで出走してくるJRAとは違い、地方競馬は全身ボロボロでも走り続ける馬がたくさんいます。


身体は背中がやせ細り、トモは垂れて、脚にはソエ焼きの跡・・・。
地方競馬の特に場末の競馬場は、元々才能に溢れた馬がいる場所ではないとはいえ、JRA勢との違いは素人でも明らかです。




中央競馬でデビューし、ボロボロになって都落ちしても、尚、骨の髄までしゃぶられ尽くす・・・。
経済動物であるサラブレッドの悲しい部分でもあると同時に、彼らの命は競走馬人生を絶った時点で終了してしまいますから、一日でも長く競走馬でいることがその命を繋ぐことでもあります。


食肉となった家畜に対して「命を奪うのであれば、せめて無駄なく、残さず食べる事が最大の供養」という考えがあります。
経済動物として生まれたサラブレッドもまた、全身ボロボロにパンクするまで使い倒す事が、結果的に延命となり、それが「最大の供養」になるのでしょうか・・・。



12:51:50
さて、前回の記事で「足への負担はダートより芝の方が大きい」が、「骨折率は芝よりもダートの方が1.3倍も高い」ことを述べました。


また実は手前の足の負担は、芝よりもダートの方が高いという意外な事実も明らかになりました。
そして反手前に関しては逆で、芝の方が負担が大きいという上記との逆転現象が起きており、足への負担というのは、馬場の固い柔らかいで判別出来るような単純な事ではないようです。







前回はダートの骨折についての比較でしたが、実はそれ以外にもダートにはダートのリスクがあるようで、城崎哲氏の著書「コースの鬼!」の中で、大井競馬場の施設主任である井上氏は「砂を深くすると、蹄への衝撃は和らぐが、深い方が腰と腱に負担が掛かる。」といった内容を述べておられます。


人間においても砂浜でのトレーニング効果には賛否両論あるようで、足下への衝撃は防げるが、蹴り出して砂から足を抜く際の空回りと、着地時の砂による足の滑りなどの影響で、結局は足を痛めやすくするという見解もあります。




つまり、ダートのように足抜きの悪い馬場での運動は、芝などの固い馬場のような均一の衝撃、着地、蹴り出しが出来ず、砂の流動がランダム性を招き、それがダメージを生んでしまっているのです


このランダム性こそ、馬の故障の最もたる原因『不正着地』を誘発しており、芝よりもダート馬場での故障率が高い最大の要因になっていると思われます。









また、JRA競走馬総合研究所がレース時の骨折の現場を調査した所、”手前変換”(左右の前足を反対へ変える)時が目立っています。

”手前変換”は空中で足の入れ替えを行うというその性質上、綺麗な着地が行えず『不正着地』となることも多々あり、これが骨折の原因
となっているのでしょう。





つまり、競走馬の骨折の原因は、馬場の固い柔らかいで決まるのではなく、『不正着地』の際の突発的で過剰な負担による物だと考えられます。


ここで言う突発的というのは、その一度の衝撃のみで骨が耐えきれなくなるという意味ではありません。
あくまで疲労の蓄積の中でという前提です。






JRA総研も「障害飛越も綺麗に着地すれば、それだけで骨折の要因とはならない。」と見解を述べており、単純な固さや衝撃の強さは不正着地に比べれば小さな原因というわけです。

ですから、JRAが目指している”均一で綺麗な馬場こそ安全”というのは、この『不正着地』を防ぐことが第一にあるのではないでしょうか。






相変わらずのように「高速馬場が~」と唱え続けるファンやマスコミ、そして関係者は未だ多く、安全を目指しながら非難され続ける馬場造園課は気の毒です。

結局はJRA側が折れて、現在では各競馬場で馬場を柔らかくする改修工事が始まっています。
柔らかくなれば当然芝は剥がれて荒れやすくなり、開催後半に馬場が悪化する懸念がありますが、どうなるでしょうか。

柔らかさと安全性、そしてその状態の維持という3点の課題を同時に克服出来るのかどうか、JRAの技術力を見せてほしいと思います。




21:29:17
netkeiba.comのコラムにてJRA競走馬総合研究所 高橋敏之主任研究役と赤見千尋元騎手の対談

高橋 :実際のところは、ダートの危険性が高かったんですけどね。

赤見 :ええっ!? 衝撃!! だって、脚元に心配のある馬はダートから下ろすというのは、ある意味常識のようになっています…。

高橋 :そうですよね。ケガをする確率は、芝の競馬を1とするとダートは1.3倍で、有意差があります。ダートの方が30%確率が高いということになりますね。

高橋 :馬場の種類では、脚にかかる力が一番少ないのはダートになります。その次がウッドチップ、芝という順番になりますが、芝で全力を出しても1トンくらいだろうと予測しています。


赤見 :先ほど、ダートは故障の確率が高いというお話がありましたが、脚にかかる力で言ったらダートは良いんですか?

高橋 :かかる力は少ないですね。ただ、それが良いか悪いかは結果論です。事故が多いのはデータとしてあるので、良いかどうかとなると、必ずしも良いとは言えないのではないかと。







ということで、ダートの方が故障率は高いし、走行速度と骨折の関連が無いことも過去の記事で述べた通りです。
ダートは脚への負荷そのものは低いにも関わらず、故障率が高いというのが一見すると不思議ですが、今回はこの理由を考えてみたいと思います。





まず、上記の高橋氏が以前に発表された、馬の脚へ掛かる負担を比べたデータをご覧下さい。

c21-3.jpg

「手前」は馬の両前足で、走行中に前側に出る方の足のこと。「反手前」は後側に来る足のことです。

105069589.jpg

この画像の馬でいう、左前足が「手前」、右前足が「反手前」ということです。




上のグラフではハロン15秒で途切れていますが、これよりもさらに以前の研究でほぼ同じようなグラフを見たところ、直線をそのまま延長した数値になっていました。


まず全体を見るとハロン15秒まではダートが最も負担が少ない馬場となっています。
が、左側のグラフで脚への負担の大きさは、ハロン15秒でダートがウッドを逆転し、13秒でダートが芝を逆転するというわけです。

よって手前の足はハロン13秒で走れば、芝よりもダートの方が負担が大きいのです



しかし、反手前に関しては芝の方が負担は大きく、そこが数値上、最も負担のかかる箇所となっており、上の馬でいう、右前足の着地点がそれであり、見た目にも直感的に負担の大きさはお分かりになるはずです。




次回に続きます。



17:42:44
今朝のグリーンチャンネルから拝借しました。
解説者が骨折から復帰したリヤンドファミユについて述べている際に登場したデータです。
データの出所はJRA競走馬総合研究所。



kosetu.jpg
(クリックで画像のみを拡大出来ます。)




全体としては期間が長い疾病ほど、復帰後の賞金・複勝率は低下しており、競走能力に悪影響を及ぼしていると言えます。

また屈腱炎を患った馬の復帰率、休養期間、成績の欄をご覧ください。
長いリハビリを経てなんとか復帰にこぎつけても、その後の競走成績は芳しくなく、関係者を落胆させていることでしょう。

つまり、復帰は出来ても本来の力は戻らないということであり、関係者が諦めて引退を決めるので復帰率は2割を切る低さとなっています。




成功例としてカネヒキリは華麗なカムバックを果たしましたが、あのような例は稀有です。
またもしかするとカネヒキリが屈腱炎を発症せずに競走生活を続けていた場合、さらに数段上のパフォーマンスを発揮していた可能性は高く、ドバイワールドカップでも勝負になったかも知れません。





それと比べると骨折については箇所や程度によるものの、半年から1年程で復帰できることがわかります。
屈腱炎ほどの絶望的な怪我ではありません。




kosetu2.jpg




馬の骨の名称です。
上の骨折の場所別の復帰率などと比較するとある程度傾向があり、わかり易いと思います。



また古いデータですが、馬の骨折の最も多い原因は既往症となっており、幼駒時代などに一度その場所を骨折、もしくはそれに準ずる怪我を負っている場合には、仮に完治していても競走馬になってからその箇所を骨折する可能性が平均よりも高いです。

一口馬主の馬選びにおいても、特に重篤な骨折を招きやすい箇所に何か疾病の履歴があった場合には、注意した方が良さそうです。




【一口近況】
アーモンドアイが三冠に挑みます。私の人生で恐らく最初で最後の大一番ですが、不思議と何も感じません。 もう私は充分満足したので、綺麗事ではなく、ただただ無事で走ってくれればそれで良いのです。
【BAR】
「いらっしゃいませ~」 
コズン:牡30代(神奈川在厩)
一口馬主6年目。重賞勝ち(達成)、名付け親、口取り(達成)を目標に始めました。最終目標はG1制覇(達成)。

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