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12:51:50
さて、前回の記事で「足への負担はダートより芝の方が大きい」が、「骨折率は芝よりもダートの方が1.3倍も高い」ことを述べました。


また実は手前の足の負担は、芝よりもダートの方が高いという意外な事実も明らかになりました。
そして反手前に関しては逆で、芝の方が負担が大きいという上記との逆転現象が起きており、足への負担というのは、馬場の固い柔らかいで判別出来るような単純な事ではないようです。







前回はダートの骨折についての比較でしたが、実はそれ以外にもダートにはダートのリスクがあるようで、城崎哲氏の著書「コースの鬼!」の中で、大井競馬場の施設主任である井上氏は「砂を深くすると、蹄への衝撃は和らぐが、深い方が腰と腱に負担が掛かる。」といった内容を述べておられます。


人間においても砂浜でのトレーニング効果には賛否両論あるようで、足下への衝撃は防げるが、蹴り出して砂から足を抜く際の空回りと、着地時の砂による足の滑りなどの影響で、結局は足を痛めやすくするという見解もあります。




つまり、ダートのように足抜きの悪い馬場での運動は、芝などの固い馬場のような均一の衝撃、着地、蹴り出しが出来ず、砂の流動がランダム性を招き、それがダメージを生んでしまっているのです


このランダム性こそ、馬の故障の最もたる原因『不正着地』を誘発しており、芝よりもダート馬場での故障率が高い最大の要因になっていると思われます。









また、JRA競走馬総合研究所がレース時の骨折の現場を調査した所、”手前変換”(左右の前足を反対へ変える)時が目立っています。

”手前変換”は空中で足の入れ替えを行うというその性質上、綺麗な着地が行えず『不正着地』となることも多々あり、これが骨折の原因
となっているのでしょう。





つまり、競走馬の骨折の原因は、馬場の固い柔らかいで決まるのではなく、『不正着地』の際の突発的で過剰な負担による物だと考えられます。


ここで言う突発的というのは、その一度の衝撃のみで骨が耐えきれなくなるという意味ではありません。
あくまで疲労の蓄積の中でという前提です。






JRA総研も「障害飛越も綺麗に着地すれば、それだけで骨折の要因とはならない。」と見解を述べており、単純な固さや衝撃の強さは不正着地に比べれば小さな原因というわけです。

ですから、JRAが目指している”均一で綺麗な馬場こそ安全”というのは、この『不正着地』を防ぐことが第一にあるのではないでしょうか。






相変わらずのように「高速馬場が~」と唱え続けるファンやマスコミ、そして関係者は未だ多く、安全を目指しながら非難され続ける馬場造園課は気の毒です。

結局はJRA側が折れて、現在では各競馬場で馬場を柔らかくする改修工事が始まっています。
柔らかくなれば当然芝は剥がれて荒れやすくなり、開催後半に馬場が悪化する懸念がありますが、どうなるでしょうか。

柔らかさと安全性、そしてその状態の維持という3点の課題を同時に克服出来るのかどうか、JRAの技術力を見せてほしいと思います。



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21:29:17
netkeiba.comのコラムにてJRA競走馬総合研究所 高橋敏之主任研究役と赤見千尋元騎手の対談

高橋 :実際のところは、ダートの危険性が高かったんですけどね。

赤見 :ええっ!? 衝撃!! だって、脚元に心配のある馬はダートから下ろすというのは、ある意味常識のようになっています…。

高橋 :そうですよね。ケガをする確率は、芝の競馬を1とするとダートは1.3倍で、有意差があります。ダートの方が30%確率が高いということになりますね。

高橋 :馬場の種類では、脚にかかる力が一番少ないのはダートになります。その次がウッドチップ、芝という順番になりますが、芝で全力を出しても1トンくらいだろうと予測しています。


赤見 :先ほど、ダートは故障の確率が高いというお話がありましたが、脚にかかる力で言ったらダートは良いんですか?

高橋 :かかる力は少ないですね。ただ、それが良いか悪いかは結果論です。事故が多いのはデータとしてあるので、良いかどうかとなると、必ずしも良いとは言えないのではないかと。







ということで、ダートの方が故障率は高いし、走行速度と骨折の関連が無いことも過去の記事で述べた通りです。
ダートは脚への負荷そのものは低いにも関わらず、故障率が高いというのが一見すると不思議ですが、今回はこの理由を考えてみたいと思います。





まず、上記の高橋氏が以前に発表された、馬の脚へ掛かる負担を比べたデータをご覧下さい。

c21-3.jpg

「手前」は馬の両前足で、走行中に前側に出る方の足のこと。「反手前」は後側に来る足のことです。

105069589.jpg

この画像の馬でいう、左前足が「手前」、右前足が「反手前」ということです。




上のグラフではハロン15秒で途切れていますが、これよりもさらに以前の研究でほぼ同じようなグラフを見たところ、直線をそのまま延長した数値になっていました。


まず全体を見るとハロン15秒まではダートが最も負担が少ない馬場となっています。
が、左側のグラフで脚への負担の大きさは、ハロン15秒でダートがウッドを逆転し、13秒でダートが芝を逆転するというわけです。

よって手前の足はハロン13秒で走れば、芝よりもダートの方が負担が大きいのです



しかし、反手前に関しては芝の方が負担は大きく、そこが数値上、最も負担のかかる箇所となっており、上の馬でいう、右前足の着地点がそれであり、見た目にも直感的に負担の大きさはお分かりになるはずです。




次回に続きます。



17:42:44
今朝のグリーンチャンネルから拝借しました。
解説者が骨折から復帰したリヤンドファミユについて述べている際に登場したデータです。
データの出所はJRA競走馬総合研究所。



kosetu.jpg
(クリックで画像のみを拡大出来ます。)




全体としては期間が長い疾病ほど、復帰後の賞金・複勝率は低下しており、競走能力に悪影響を及ぼしていると言えます。

また屈腱炎を患った馬の復帰率、休養期間、成績の欄をご覧ください。
長いリハビリを経てなんとか復帰にこぎつけても、その後の競走成績は芳しくなく、関係者を落胆させていることでしょう。

つまり、復帰は出来ても本来の力は戻らないということであり、関係者が諦めて引退を決めるので復帰率は2割を切る低さとなっています。




成功例としてカネヒキリは華麗なカムバックを果たしましたが、あのような例は稀有です。
またもしかするとカネヒキリが屈腱炎を発症せずに競走生活を続けていた場合、さらに数段上のパフォーマンスを発揮していた可能性は高く、ドバイワールドカップでも勝負になったかも知れません。





それと比べると骨折については箇所や程度によるものの、半年から1年程で復帰できることがわかります。
屈腱炎ほどの絶望的な怪我ではありません。




kosetu2.jpg




馬の骨の名称です。
上の骨折の場所別の復帰率などと比較するとある程度傾向があり、わかり易いと思います。



また古いデータですが、馬の骨折の最も多い原因は既往症となっており、幼駒時代などに一度その場所を骨折、もしくはそれに準ずる怪我を負っている場合には、仮に完治していても競走馬になってからその箇所を骨折する可能性が平均よりも高いです。

一口馬主の馬選びにおいても、特に重篤な骨折を招きやすい箇所に何か疾病の履歴があった場合には、注意した方が良さそうです。




16:15:27
喘鳴症(喉鳴り)は喉の神経が麻痺し、空気の通り道が狭くなることで呼吸が充分に出来なくなる病気です。
一言に喉鳴りといっても正式な病名・症状は様々ですが、ここでは全般を指して述べます。

競走能力に影響を及ぼすレベルもあれば、影響の無い場合もあり、また「ヒューヒュー」といかにも苦しそうな音が喉から発せられる場合でも、馬自身はケロッとしながら走行する場合など、その詳細はまだ謎も多いようです。




巷ではこの喉鳴りについて

「雨や湿度の高い天気の日は、喉が潤って症状が緩和される」

と言われることが多いですが、これは明らかな誤りです



というのも、冒頭で述べたように、喉鳴りは喉の神経の麻痺が原因
中々イメージしづらいですが、人間も「ハー」という発音を想像するだけで喉が開きますが、喉鳴りの馬は症状の重さに応じて、こういう喉の動きが出来なくなるということです。


よって、風邪などの炎症で喉が腫れて苦しいわけでは無いので、湿気や潤いを与えたからといって症状が和らぐ等ということはありません。


・・・「京都競馬場は馬場内に白鳥の湖があるから、湿度があって好走し易い」というのももちろんジョークです(笑)






名馬の中にも喉鳴りを発症した馬は多く、種牡馬として活躍している馬では、ハーツクライ、ダイワメジャー、ゴールドアリュールなどがいます。

またディープインパクトは、凱旋門賞で気管支の拡張作用があるイプラトロピウムの使用により失格となりました。

この薬は、気管支喘息、慢性気管支炎など、呼吸困難に関する症状の緩解に用いられる物であり、失格になったにも関わらず、陣営が充分な説明をしなかった為に真相は分かりませんが、ディープが軽度の喉鳴り、もしくは他の呼吸器疾患を発症していた可能性は否定出来ません。





現在、セリなどではレポジトリーも公開され重度であったり、先天的な喉鳴りは事前に分かるようになっていますが、病名が付かないような、ごく軽度な疾患は無い馬の方が珍しいため、程度の問題であったり、もしくは育成の過程で発症する馬も多い為、未然に防ぐ策は今の所ありません。(獣医の見抜く力に差はあるでしょうが。)




また喉鳴りの遺伝については未だ解明はされていませんが、体質や喉の形は遺伝する要素であるため、他の疾病同様に、普通に考えて遺伝する可能性は大いにあります。
(※2015年1月追記  遺伝することが最新の研究で明らかになっています。)

もちろん、遺伝したから必ず発症するという意味ではなく、喉鳴りに成り得る遺伝子を伝えてしまうというです。

喉鳴りは程度問題でもあるし、手術も可能なのであまり気にしすぎる必要はありませんが、両親が共に喉鳴りである場合などには注意が必要かも知れません。




19:12:05
屈腱炎について牡馬と牝馬での性差はあるのでしょうか。
腱の怪我と聞いて最初に思いつくのは身体の『柔軟性』です。

人間は一般に男性よりも女性の方が体が柔らかいのは明らかです。

男性は毎日アスリート並の本格的なストレッチでもしない限り、女性よりも柔らかくはなりません。
これは筋肉の量の違いもありますが、他にも理由があります。



男女では元々、関節の骨の形が違う分、可動域に差があります。男性の方がしっかりと組み合わさって可動域が狭く、女性の方は緩やかで可動域が広いのです。

また”女性ホルモン”の影響もあります。
女性は女性ホルモンにより男性と比べて、筋肉や靭帯や腱の伸張幅が広いことが分かっているそうです。


つまり『骨格』その物が女性の方が柔軟に動けるように出来ており、加えて”女性ホルモン”によって肉や腱も女性の方が柔らかいということです。

また以前の記事で紹介したように馬体重が重いほど、屈腱炎のリスクは高まります。牝馬の方が当然体重は軽いことが多いです。

これらのことから、競走馬の屈腱炎に関しても牡馬の方がなり易く、牝馬の方がなりづらいと思われます。




赤見 :屈腱炎って、ニュースになるのは有名馬が多いですが、どんな条件の馬でもなるものなんですか?

高橋 :そうですね。年を取るとなりやすいのはあります。あとは、牡馬がなりやすいですね。
牝馬の1.5倍くらい、牡馬の方がリスクは高いです。

赤見 :牝馬は屈腱がやわらかいんですか?

高橋 :いや、そういう性差はなかったはずなんですけどね。性差があるとすれば、ホルモンが関係するのではないかなと思うんですね。それこそ、出産する時に靭帯を緩めるようなホルモンを出すことが多いので、そういう関係で性差が出てくるのかなという気はします。

JRA競走馬総合研究所 高橋敏之主任研究役

netkeiba.comより





・・・ということで、屈腱炎は牡馬が牝馬の1.5倍という明確な差があるとのことです。

インタビュー内で「屈腱そのものが柔らかいわけではない」と否定されていますが、牝馬の方が身体全体の柔軟性に優れていることから、恐らくですが全身の”アブソーバー”の性能が高く、牡馬よりも負荷を吸収し怪我を防いでいるのでは無いでしょうか。





そういえば、屈腱炎は年齢が進むにつれてリスクが上がっていくというデータも見た気がしますが、これは単に慢性的な疲労の蓄積による物かと思っていました。

もちろん、それも大きな要因でしょうが、もしかすると加齢によって徐々に女性ホルモンが減っていくのは男女共に起こることであり、そのホルモンの減少も原因の一つとなっているかも知れません。








また牡馬を去勢し、せん馬にすれば当然、男性ホルモンが減少し相対的に女性ホルモンが占める割合が大きくなります。

つまり、せん馬は女性ホルモンの影響により牡馬の力強さを持ちながら、牝馬の柔らかさも同時に手に入れる”ハイブリッド”な馬となる のです。





牡馬をせん馬に去勢するメリットの一つに”体質が強くなる”、”能力の減退を防ぐことが出来る”という面がありますが、その根拠はこうした女性ホルモンのバランスにあるようです。

日本では気性の悪い馬を落ち着かせる為に去勢するのが一般的な理由ではありますが、香港やオーストラリアなどでは気性の良し悪しに関わらず、2歳のデビュー前・デビュー後に去勢を行い、せん馬にしてしまいます。



あれらの国々では種牡馬価値の薄い『二流血統』が主流とはいえ、馬によっては飽和した市場に、新しい血脈をもたらす場合もあるはずで、ほぼ全ての牡馬を去勢することは一見するとナンセンスに思われますが、上で述べたように健康面のメリットもあり、どうやら屈腱炎を起こしづらい等”頑丈な馬づくり”の為に去勢を行っているという側面もあるようです。


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