2013/07/12
19:49:33
『18冠ベビーに最高値がついた。9日にノーザンホースパーク(北海道苫小牧市)で開催されたセレクトセール2日目の当歳部門で、父ディープインパクト、母アゼリの牡馬がこの日最高額の2億4000万円で落札された。母は米G1・11勝で牝馬にしてエクリプス賞年度代表馬に輝いた女傑。きらびやかに輝く血統馬は会場の視線を独り占めにした。
一瞬の静寂が訪れた。母アゼリの牡馬が登壇すると、会場の空気は一気に引き締まった。均整の取れた青鹿毛の美しい馬体。セリ人が初値の宣言をする前に、「1億!」の声が場内に響いた。熱戦の予感。しかし、その戦いはすぐに決着した。1億! 2億! 2億2000万! 2億4000万! 一気に競り上がり、そこで止まった。「ありませんか?」。一拍の間を置いた後にハンマーが振り下ろされ、自然と場内から拍手が沸き起こった。
落札した(有)デスクバレット代理人の田辺滋久氏は、将来的な価値も見越して自信を持ってセリに臨んだ。「レースでもペイできると思うが、血統的には種馬になることが約束されているような馬。ディープ産駒の走る馬の特徴を全て引き継いでいる。これだけの馬が走らないならどの馬が走るのかって感じです」と胸を張った。
日刊スポーツから抜粋
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20130710-1154985.html』
落札者の”代理人”とされる人物は、どうやらテラノやディアの冠名で知られる寺田氏夫妻の代理人だそうです。
あえて代理人を使うのは、ある程度名前の知れた馬主が競ると、財布の中身を予測されたり、また相馬眼実績のある馬主が入札すると、その馬を横取りする為に乗ってくる者が現れるので、別の人間を送り込むのだそうです。
極論ですが、セリというのは競れば競るほど、生産者は儲かり、馬主は損をするものです。
馬主の視点で見れば、競らずに最低落札価格で買うのが当然ですが一番得な手段です。
私は今回のセレクトセールが初めてまともに見た年なのですが、落札されたにも関わらず後ほど『主取』(売買不成立)の表記がある馬がいた意味が最初はわかりませんでした。
これは馬主側に最低落札価格を悟られると、上記のように”競りが続く=損”と認識する馬主側は値が上がる程、競る意欲を失くすため、セリが盛り上がりません。つまり、生産者の為のルールです。
セリに参加する馬主は他の馬主、そして生産者とも心理戦を展開しているわけで、中々奥深いなと思いました。
ちなみにノルマンディーオーナーズクラブの母体となる岡田スタッドからの上場馬は4頭いましたが、ステイゴールドの牡馬は1500万円、ディープインパクトの牡馬は3900万円で売却。
マンハッタンカフェの牡馬は上場予定も中止。エンパイアメーカーの牡馬は1800万円の主取。
恐らく、上記2頭はクラブの募集馬になると期待していたのですが、岡田スタッドのページからいなくなっており庭先取引で売却された可能性が濃厚です。
来週末には2013年度の募集馬が発表される予定で、今から楽しみです。
一瞬の静寂が訪れた。母アゼリの牡馬が登壇すると、会場の空気は一気に引き締まった。均整の取れた青鹿毛の美しい馬体。セリ人が初値の宣言をする前に、「1億!」の声が場内に響いた。熱戦の予感。しかし、その戦いはすぐに決着した。1億! 2億! 2億2000万! 2億4000万! 一気に競り上がり、そこで止まった。「ありませんか?」。一拍の間を置いた後にハンマーが振り下ろされ、自然と場内から拍手が沸き起こった。
落札した(有)デスクバレット代理人の田辺滋久氏は、将来的な価値も見越して自信を持ってセリに臨んだ。「レースでもペイできると思うが、血統的には種馬になることが約束されているような馬。ディープ産駒の走る馬の特徴を全て引き継いでいる。これだけの馬が走らないならどの馬が走るのかって感じです」と胸を張った。
日刊スポーツから抜粋
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20130710-1154985.html』
落札者の”代理人”とされる人物は、どうやらテラノやディアの冠名で知られる寺田氏夫妻の代理人だそうです。
あえて代理人を使うのは、ある程度名前の知れた馬主が競ると、財布の中身を予測されたり、また相馬眼実績のある馬主が入札すると、その馬を横取りする為に乗ってくる者が現れるので、別の人間を送り込むのだそうです。
極論ですが、セリというのは競れば競るほど、生産者は儲かり、馬主は損をするものです。
馬主の視点で見れば、競らずに最低落札価格で買うのが当然ですが一番得な手段です。
私は今回のセレクトセールが初めてまともに見た年なのですが、落札されたにも関わらず後ほど『主取』(売買不成立)の表記がある馬がいた意味が最初はわかりませんでした。
これは馬主側に最低落札価格を悟られると、上記のように”競りが続く=損”と認識する馬主側は値が上がる程、競る意欲を失くすため、セリが盛り上がりません。つまり、生産者の為のルールです。
セリに参加する馬主は他の馬主、そして生産者とも心理戦を展開しているわけで、中々奥深いなと思いました。
ちなみにノルマンディーオーナーズクラブの母体となる岡田スタッドからの上場馬は4頭いましたが、ステイゴールドの牡馬は1500万円、ディープインパクトの牡馬は3900万円で売却。
マンハッタンカフェの牡馬は上場予定も中止。エンパイアメーカーの牡馬は1800万円の主取。
恐らく、上記2頭はクラブの募集馬になると期待していたのですが、岡田スタッドのページからいなくなっており庭先取引で売却された可能性が濃厚です。
来週末には2013年度の募集馬が発表される予定で、今から楽しみです。
スポンサーサイト
Category:競馬・一口馬主の雑記│
コメント:--│
トラックバック:1