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14:53:36
ラグビーワールドカップで超絶弱小の日本チームが、世界ランキング3位の南アフリカにまさかの逆転勝ち。
歴史的快挙に日本中が沸いています。


スポーツグッズ店では、日本代表のユニフォームが売り切れ続出と”にわかファン”が急増です。
これまで低迷する日本を応援し続けたファンからすると、うれしい半面、にわかがあれこれと言うのは面白くないでしょう。
(#^ω^)ビキビキ


私は出身校がラグビーの強豪校だったこともあり、休日家にいる時にテレビでやっていれば見る位の理解度はあります。
ルールも、審判が自分の裁量でビデオ判定を求めることが出来たり、マイクがついていて審判の話す言葉がテレビで聞こえたり、野球やサッカーよりも透明性が高いので、好きな競技です。


野球はといえば、審判の目が悪く、セーフかアウトかも見分けられず、抗議すると報復的な判定を下して来るのが、なぜか黙認されています。

サッカーもあの広いピッチで審判から見えるわけが無いのに、なんとなくで笛を吹き、選手達はわざと転んだり、審判を意図的に騙す行為もテクニックの一つだと開き直っています。

これらのスポーツがビデオ判定を取り入れない(メジャーリーグは一部導入しましたが。)のは、怠慢と審判の労働組合がなのかはわかりませんが、必要以上に権限が強い等、問題が多いです。






話を戻して、先日のラグビーワールドカップ、日本対南アフリカ戦の勝利で、日本代表の五郎丸選手のキックの場面が繰り返し報道されていますね。
あの忍者ハットリ君のような「ニンニン!」のポーズが印象的です。

img_38d313c8dec1163e915b4d0915b02a08289683.jpg


このポーズは最近話題になっている「ルーティン」の動作の一つです。
五郎丸選手の場合はティーにボールを置く際にボールを2回転させ、~歩下がり、左へ~歩移動し、中腰で忍術ポーズをして・・・といった流れのルーティンを行っています。


ルーティンと日々の鍛錬の成果で、コンピュータでキックする際の動作を分析しても、毎回、蹴った後のフォロースルー以外つまり、蹴るまでの動作は寸分違わず、全く同じ動きを繰り返すことが出来ていました。


他には、イチロー選手がバッターボックスで行う動作が最も有名で、腕を一旦伸ばしてバットを立て、袖を捲る・・・といった動作を毎回行っています。


ichiro.jpg



「ルーティン」とは、いつも決まった準備動作をすることで、試合の緊張する場面やコンディションが悪い時でも、何千、何万と繰り返してきた「練習と同じパフォーマンス」を発揮する為の、精神的、肉体的、両方に効果をもたらす行動です。




ルーティンは肉体的な所では、いわゆる「体が覚えている」という現象を利用しており、同じ予備動作を行うことで、肉体的なバランスを損なっている状態(体調、メンタルの影響から。)でも、練習通りの事が行えるわけです。


平たく言えば、突然音楽が掛かって、その瞬間から踊れと言われても躊躇しますが、伴奏の10秒後に入れと決まっているならば、段々とリズムが取れて、それに乗ってくるような感覚でしょうか。






また精神的にも、同じことを行うことで、脳の指示と身体の反応を一つ一つ確認しながら準備を行うことで、落ち着きを取り戻し、集中力を高めることが出来るのだと思われます。



五郎丸選手が中腰で忍者のポーズを行うのは、海外選手のを模倣したという話も聞きましたが、中腰で重心を低く取ること、そして真ん中で手を合わせることで、縦軸、横軸の体幹のブレをリセットしているのではないかと私は推測しています。


陸上選手や格闘家が試合直前にポーンポーンと垂直にジャンプしたり、ゴルファーが構えてから打つ直前にお尻を小さく振って、左右の足の裏をペタペタと踏み直すのも同じ理屈です。




詳しくは以前に書いた、下記の記事をどうぞ。


犬がフンをする時は南北を向いている・・・ドイツ研究チーム





日本では近年、注目され始めたルーティンですが、実は1980年代後半から90年代前半に競馬界を賑わせた稀代の名馬オグリキャップもルーティンを行っていたことで有名です。

ogurikya.jpg


レース直前からゲートに入る寸前までの間に『武者震い』を行うことは競馬ファンなら知る所でしょう。
武者震いと呼ばれていますが、ようするに、犬などがよく行う『ブルブル』です。

参考画像: 柴ドリル
sibadori.jpg

スタンプもあるよ・・・!(`・ω・´)

Screenshot_2015-07-21-14-00-59.png





オグリキャップが『武者震い』をすることは、中央競馬に参戦した初戦から確認されており、中にはゲートの前で引っ張る係員に逆らって立ち止まり、ブルブルブル!と首を振るわせてから自らゲートに入っていく事もありました。



これは間違いなく、馬が自分の意思で行っているわけで、レース前の緊張状態を自分でも理解し「これをやっておかないと気持ち悪い。」という気持ちから、毎回そうさせているのだと思います。



まるで『ゲンを担ぐ』ような行為であり、自分のメンタルまで意識することが出来るという、サラブレッドの高い知能と豊かな感情を証明するエピソードの一つだと思います。





さらに言うと、レース直前の馬の心拍数はエンジンを噴かせて待機するスポーツカーの如く、かなり上がっていることが確認されています。

当たり前ですが、この後、本人の意思に関係なく、死にもの狂いで走ることと、その結果で自分の周囲の人間から褒められたり、ガッカリさせたりなど、自分の評価が大きく変わることも知っているからです。







だから、レースが始まると興奮でプツンと自我を失って、本能のままにひたすら逃げてしまったり、掛かってしまう馬がいるのです。
ここからは推測の域を出ませんが、オグリキャップはそういう自我を失うほど興奮してしまうのを良しとしていなかったのかも知れません。


オグリキャップに限らず、競走馬が見せる最後の直線で見せる勝負根性を我々は「闘争本能」と呼んでいますが、オグリキャップのように非常に冷静に「競馬という勝負を理解している」馬もいるようです。



ディープインパクトが2周走る菊花賞の1周目で武豊騎手の手綱に逆らって、ポジションを勝手に上げたエピソードからも馬の勝負根性というのは闘争本能のみではなく「これが自分の仕事なのだ。」と競馬とそのルールを良く理解しているのは、犬や馬など人間に使役する動物に見られることです。



また、馬をレースで興奮させない為に、育成する人間側が馬にルーティンを仕込むというのも、今後ありそうな気がします。



こうしたエピソードからしてもオグリキャップというのはすごい馬だなと改めて思います。
アイドルホースでスーパーホースと呼ばれ、人々を魅了する名馬にはそれなりの理由があるものですね。


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