補填の廃止に税制不利など理論上続ける程に損をする競馬の一口馬主を小額で続けていく初心者向けブログ。府中でベコ買うだ!
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13:57:05
誕生日シリーズ第2弾。
以前に、

競走馬の誕生日に不思議な傾向~月末月初の謎~

という記事で、生産界では馬の誕生日を不正に”実際より早い日にち”に操作している疑惑があると述べました。

そのような行為に至る理由は、誕生日が早い方がセリでの販売価格にてプラスに働く為です。

なぜ早く生まれると価格が上がるのかと言えば
「身体的に早く仕上がり、早くにレースに使う事が出来、賞金をより多く稼げる機会を得られる」
ことが挙げられます。






まずは人間の場合はどうなのでしょう。

近年、様々な研究によりプロアスリート、大学進学率において
『早生まれ(1~3月生まれ)は不利』
であることが証明されつつあります。


理由は至って単純で「遅く生まれると肉体の成長で遅れをとるから。」と思われます。
”4月生まれ”と”3月生まれ”では、丸一年の差があるわけですから、身体や脳の成長に明らかな差が生じるのは当然です。

同じ才能を持つ者が同じだけの鍛錬を積んだ場合、一年分の差を埋めることは不可能です。

しかもこれが、アスリートなど激しい競争と淘汰が行われる世界となれば、各々が限界までその才能を引き出そうとしているわけで、一般社会よりもその傾向は顕著となります。

『ウサギとカメの競走』のような”継続的な努力をする凡才(カメ)”が”怠惰な天才(ウサギ)”を負かすといった事はあまり起きず、努力したウサギ同士の戦いになります。






それでは、日本のプロ野球選手の誕生日を見てみましょう。


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なんと、4~8月生まれでアドバンテージのある者達が、早生まれ(1~3月)の2倍以上を占めています。

ちなみに今年の高校野球、甲子園で1年生ながら話題になっている早稲田の清宮君は5月生まれです。
彼の父はラグビーで有名な方ですし、良血で生まれ月にアドバンテージもあると来れば、納得の話。

続いてはメジャーリーグ。


2ba1c2a9.jpg


アメリカを始め、欧米では8月が新学期となる地域が多いそうです。
それを踏まえるとやはり、日本のプロ野球と同じ傾向です。
ただし南米等は1月や3月が新学期の地域もある為、多国籍で構成されるメジャーでは正確には計れていないかも知れません。




続いて、他のスポーツも見てみましょう。


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まず、J1(Jリーグ)。野球程ではありませんが、やはり緩やかに右肩下がりとなり『早生まれは不利』となります。
そして、若年層のみで行われる高校野球とJユースは、最もこの傾向が強くなります。

これは上記の競技が限られた高校生年齢(15~18歳)のみで行われる為です。
まず、若い分だけ1年間の鍛錬の差が割合として大きく現れるので(10歳児の1年は人生における10%の期間だが、30歳の1年は3.3%)、多少の才能の差では、会得した技術力の差を埋めることが出来ません。

無論、体格差についてもその通りで、若い程に身体の成長スピードは急激となりますから、それだけ一年の差が大きく、小さい選手が大きい選手を上回ることはトップ選手では難しいはずです。




一方で、なでしこ(女子サッカー)では、生れ月の差が見られません。
これは女子サッカー人口が上で挙がった他のスポーツよりも圧倒的に少ないからで、つまりは
『競争が緩い為、淘汰が行われていない』
ということです。

淘汰というのは、例えば野球で言えば「甲子園に出られなかった時点で野球を諦める。」といったドロップアウトのことです。
プロになれたとしても競争と淘汰は常に行われる為、高校卒業など区切りとなり易いタイミングで、相応の結果が得られなかった場合、大抵の者はその道を諦めます。



これは、人間社会でプロスポーツで収入を得るのは本当に稀で、トップ中のトップのみが実現できることであり、残りのほとんどの者達は手遅れになる前に早々に見切りを付けて違う収入を得る手段を探すからです。
ですから、生涯を懸けて努力を続けた場合、実は才能で劣るわけでは無かったというケースも多くありそうです。


競馬で言う所の”晩成”の馬が、3歳秋の未勝利時点で諦めるような物でしょうか。






さて、この傾向は果たして競走馬にも当てはまるのか。
競馬こそ『競争と淘汰の権化』と以前にも述べましたが・・・。
下のデータをご覧ください。


【夏競馬における2歳戦成績】

生まれ月

勝率・複(%)



1月
[27-31-16-167]
11.2% 30.7%

2月
[101-78-96-667]
10.7% 29.2

3月
[138-138-128-1278]
8.2% 24.0%

4月
[109-125-110-1249]
6.8% 21.6%

5月以降
[39-44-62-633]
5.0% 18.6%


JRAVANによると、このように勝率、複勝率共に綺麗に

『早く生まれた方が有利』

である結果を示しています。

1~2月生まれの馬は5月以降に生まれた馬の2倍の勝ち上がり率となっています。
当然、勝ち上がれば2歳のOP・重賞戦線に臨めるわけで、得られる賞金の期待値も飛躍的に上がります。
セリでの評価を分けるのも当然のことと言えるでしょう。




犬や馬などの動物の成長というのは、人間のような長寿な生物と比べて若い頃に急激に伸びる為、人間と同じ基準で述べることは出来ないのですが、2歳戦の夏を人間に例えると中学生くらいでしょうか。

競馬においてはテクニカルな部分は、そう多くはありませんから、やはり生まれが早い分の”フィジカル差”がこのような結果を生むのでしょう。



また、人間と違う部分で血統による影響が競馬にはあります。
例えば2歳戦に強いヨネハスブルグ産駒に見られるような『早熟』(仕上がりが早い)という血統的特徴が、誕生日の早い遅いに加わると、より複雑化します。


1:早く生まれた早熟血統
2:遅く生まれた早熟血統
3:早く生まれた晩成血統
4:遅く生まれた晩成血統

これらの勝率がどのような序列になるのか興味はあります。





最後に全てのホースマンの目標である日本ダービーの過去の勝ち馬の誕生日を見てみましょう。


【日本ダービー勝ち馬の誕生日】

2015年 ドゥラメンテ     2012. 3.22
2014年 ワンアンドオンリー 2011. 2.23
2013年 キズナ        2010. 3. 5
2012年 ディープブリランテ 2009. 5. 8
2011年 オルフェーヴル   2008. 5.14
2010年 エイシンフラッシュ 2007. 3.27
2009年 ロジユニヴァース  2006. 3.11
2008年 ディープスカイ   2005. 4.24
2007年 ウオッカ       2004. 4. 4
2006年 メイショウサムソン 2003. 3. 7
2005年 ディープインパクト 2002. 3.25
2004年 キングカメハメハ  2001. 3.20
2003年 ネオユニヴァース  2000. 5.21
2002年 タニノギムレット   1999. 5. 4
2001年 ジャングルポケット 1998. 5. 7
2000年 アグネスフライト   1997. 3. 2




意外にも5月生まれが多くおり、これといって誕生日による傾向はありませんでした。

これは各陣営、競走馬が生まれたその日から、ダービーをゴールと位置付けて育成を行い、仕上げているからなのかも知れません。

血統の差が物を言うのが競馬の常識ではありますが、人間と違い、馬の根性、レースへの前向きさ、騎手への従順さなど気性の差によって力を発揮できるか否かが大きく分かれます。


以前に馬の気性の良し悪しは、若駒時代の過ごし方で変わることを述べました。

生産牧場が与える競走馬の『気性』への影響





早く生まれることが有利であることには変わりませんが、5月生まれでも、心・技・体を仕上げた馬はきちんとダービーを勝つわけですし、生産者達は誕生日の小細工などせず、こうした気性への影響など、育成面の努力と手間を惜しまないことが大切なのではないでしょうか。

結論としては、2歳戦で早くに勝ち上がるのは、早く生まれた馬。
しかし、世代の頂点であるダービーを勝つには、生まれた月よりも才能や気性を含む、その馬の資質の方が重要のようです。


20:15:03
近況の更新にて、稼ぎ頭の愛馬ウォリアーズソウルが、何の前触れも無くいきなり去勢されてしまい、会員の間でも衝撃が走っています。

というのも、この馬はパドックで何度か馬っ気を出したことはあるもの「人には従順、馬には強気」という競走馬として理想的な気性でした。

また実際のレースでも掛かることもなく、騎手の指示にも非常に素直で、過去にロケットスタートで頭一つ出るも後方指示をされればそれに従い、後方まですっと下がるレースもしていました。


そんな馬が兆候無く、突然せん馬となっていたことに驚きを隠しきれません。
ただ、既に8戦をこなし、この馬が種牡馬になれる程の大成はしないというスケールも分かった今、せん馬にすること自体には反対ではありません。


というのも以前から何度か触れているように、基本的に私は”せん馬歓迎”のスタンスです。
理由は過去の記事で触れたように、せん馬にすることは、牡馬と牝馬の両方の良い所を得る『ハイブリッド化』だからです。

具体的には、以下のリンクの過去記事を参照下さい。



セン馬のメリット・デメリットについて

牝馬は屈腱炎になりづらい





要するに、牡馬が本来持つ闘争本能、筋肉を持ちつつ、牝馬の柔らかさと体質の頑健さを手に入れることが出来るということです。

犬や猫でも去勢によって寿命が延びることは証明されており、馬の場合も同じです。
競走能力の減退を緩やかにし、さらに屈腱炎などの”職業病”の予防にもなるのです。

生殖能力が無いことを除けば、生物学的には最も優れていると言えるのではないでしょうか。





馬場馬術の五輪代表選手である法華津寛氏も馬の扱いやすさについて

『セン馬>牝馬>牡馬』

であると述べています。


馬術は競馬と比べて、馬に覚えてもらう内容が多く、また競馬のようにある程度馬の自由が許される競技では無く、人が完全に手の内に収める必要があります。

そうした場合、気性が安定して従順、かつ指示を実行する優れた肉体を持つせん馬が最も競技に適しているというわけです。



競馬にもある程度同様の事が言えます。
ただし、注意すべきは香港やオーストラリアなどの割り切ったせん馬は、上記のメリットを利用する為に去勢していると思われますが、日本の競馬界でせん馬というと、大抵気性に元々問題があるから去勢したケースがほとんどです。

その場合、大人しい牡馬より去勢したせん馬の方がうるさいこともしばしばあるだけに、一概にはこれに当てはまりません。






また法華津氏は牡馬と牝馬の扱いの違いについて、以下のように述べています。

「牡馬の場合は、真剣勝負で騎手が勝って主従関係をつくる必要がある。
牝馬の場合は、服従させようするのは逆効果で、愛されたい、好かれたいという意識が強い為、なんらかの協調関係を築く必要がある。ただし、過保護にしすぎると今度はワガママになる。」




・・・人間社会と同じですね(笑)
ビジネスシーンを見ても男だらけの社風と女だらけの社風は明らかに違います。

男は体育会系の軍隊式で、指示を忠実に聞く部下になり、組織力が高まる。
女は友達感覚の延長で、仲良く手をつないで円を作ることで統一した意識を広げ、組織力が高まる。

こんな傾向があるのではないでしょうか。


これがオネエ企業(オカマバー)だと、どうなるんでしょうね(笑)
私の知る世界では無いので分からないですが、多分、男と女の間位に収まるのでしょうか。

男に見られる個を認めつつ、女性的な妙な一体感で互いを支え合う・・・とか?いや、全く分かりませんw

そもそも、あのコミュティが強固な感じは、オネエだからというよりは社会的マイノリティという背景が強く影響していると思われ・・・って、真面目に語っても仕方ありませんね。


法華津氏がせん馬の扱いにも言及してくれるとヒントになったのですが・・・(笑)





人間世界のオネエと同じく、せん馬も競馬界の日陰者です。せん馬には出走レースの制限がありダービー等のクラシックの出走が認められていません。

天皇賞も同様でしたが、昨今の同性婚などを許容する流れに呼応してか(ウソ)、2008年より出走制限が廃止されています。


生物的に優れていながら特定のレースに出走出来ないのは、もしかするとせん馬がダービーを勝つようなことになれば、それに負けた牡馬達の将来的な種牡馬価値を失わせ、馬産に与える商業的ダメージがあることを危惧してのことなのかも知れません。(オネエ最強説)


国内だけを見ていると、とてもそうは思えませんが、せん馬が多くを占める香港やオーストラリアの馬達が世界的に見ても特に劣っていない現状を考えると、マイナスイメージの強いせん馬にもメリットは多くあり、決して悲観することでも無いのかなと思います。


19:32:31

昔から言われているのが、こうした馬場(重馬場)をこなすかどうかの見極めとして、「蹄の形が平たい馬が苦手、立っている馬が得意」というセオリーです。
実際、記者はおろか、調教師ほどの人たちでも、これを理由に道悪をこなすかどうかを判断しているようなコメントを見受けることは珍しくありません。しかし、獣医学的に見ると、これには何の根拠もないそうです。

 私が以前著書にも書いたことですが、中央競馬会の獣医を務め、農学博士であった方(先方の了解を取っていないので名前は出せないことをご了承ください)と、以前一緒に仕事をした際に、サラブレッドを巡るいろいろな質問をぶつけるコーナーがありました。そこでこの件について伺ったことがあります。それに対する答えは、次のようなものでした。

「蓮田のような深い泥の中を走るなら蹄の形も関係してくるだろうが、競馬場の芝レベルの道悪なら、平たい蹄だから滑りやすいとか、小さい蹄だから走り易いということはない。

第一、平たければ接地面積が大きいのだから、摩擦も大きくなり、むしろ滑りにくくなるはず。道悪の際にノメってバランスを崩すかどうかは、蹄の形ではなくて、蹄と馬場への接地角度が最も影響を与えるものであり、これを決めるのは当然馬の骨格ということになる。

つまり血統面からある程度遺伝するものなので、道悪得意の血統というものは存在すると考えて良い。鋭角的に接地すれば滑り易くなり、反対ならば滑りにくくなる。また気性的に、雨が体に当たるのを嫌がる馬というのがおり、これはもう個々の馬の問題ということになる。」
(水上学氏のコラムより引用)
http://keiba.nifty.com/cs/column-detail/pdetail/mizukami20100303/1.htm




・・・ということで速く走れるかどうかを知る為に蹄を注視しても意味は無いようです。
判断の基本は血統であり、なぜかと言えば血統によって骨格にも傾向があるからということです。
もっと言えば骨格で道悪をこなすか否かが分かるということは、単体で馬体を読み取れることが出来れば、最も確実な手段となります。


ただ、個別の馬体を正しく分析することは非常に難易度が高く、誰にもでも出来る芸当ではありません。
ですから、血統を考慮しつつ馬体の特徴がその血統の傾向に沿った物が、それとも別物なのかなど、複合して考えるとより高い確率で見抜けるはずです。


我々の相馬において”血統”と”馬体”はしばしば、きのこたけのこ戦争(※1)のように敵対関係のように言われることもあり、私自身も『血統派VS馬体派』という観点で論じることもあります。

が、それぞれに長所、短所があることは周知の通りで、また上記の道悪を見抜くプロセスからも分かるように、本質的にはそれぞれを利用しながらお互いを補完し合う物です。

血統派・馬体派というのは、最終的な判断を血統にするのか、馬体にするのかの違いだけで、片方だけの知識の相馬ではまだまだ隙が多いのでは無いでしょうか。
二つを充分に活かしてこそ、より確実性が増すのかも知れません。

真の相馬眼を得る道のりは長く厳しいです・・・( ・ω・)



※1 きのこたけのこ戦争 とは

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・・・私はたけのこ原理主義者です!(キッパリ)
サクッとしたビスケットにチョコが加わり、合わせて噛めばボリッとした固さがあり、これが大人の味というものです!(キリッ)



22:00:36

イチロー「とても大事な話ですけど、人間が本来持っているバランスって必ずあると思う。特にアメリカに来ると体がおっきいじゃないですか。一般の人でも僕よりも大きい人がいっぱいいるんですよね。球場来たらなお更じゃないですか、太った奴らばっかで。

要はそこに、いわゆる力とかパワーとかっていうことを勘違いして肉体を大きくしようとすることは、絶対にダメ。これは断言できますね。日本人がそれをしてしまうと、骨格がそもそも違うので。(骨格を無視して)体だけを大きくしようという発想が、アウトですね。

色んなセンサーを体は発してくれますから、それを自ら殺していくことになるんですよ。だから、ここが危ないよっていうポイントを教えてくれない体に自分でしてしまう。

僕、アメリカに来た最初、体をちょっと大きくしたんですよ。ちょっとあたりとかがあったときにと思って。そしたら全然動けないんです。それが何キロかって言ったら3キロなんです。3キロ増えただけで全然体が動かないんです。それですぐ戻した。」






競走馬が力を一番発揮出来る『適正馬体重』に当てはめてみましょう。
イチロー選手の体重が78キロだそうですから、3キロはおよそ4%に相当します。
馬体重500キロで換算すると、約20キロ。

仮に500キロが適正体重の馬がいたとすると、プラス・マイナス20キロずれれば、イチロー選手が言うように
「全然、体が動かない。」
状態なのかも知れません。
これは、競馬のレース時、前走との比較の馬体重で考えても、感覚的に納得がいくのではないでしょうか。



イチロー選手は球技の選手であり、陸上の走者ではありませんから、走る、打つ、投げる等様々なバランスを考慮しての発言です。
例えば、速く走るにはスリムで良いが、打撃の飛びが弱くなる・・・といったことです。

ですから、競走馬のように走ることだけに特化した場合、適正体重はもっとシビアなのかも知れません。

ただ、レース前の単純なプラス体重、マイナス体重では「前回が太っていた、痩せていた。」のかが、分かりませんから、発表された馬体重のプラスマイナス差だけで無く、好調時のそれも調べる必要があります。




さらにいえば、馬の化骨は4~5歳まで続きますから、当然『適正馬体重』も変化します。
単純に言えば、骨格の成長と共に馬体重が大きくなっても構わないということなのですが、デビュー時はゆるゆるのふっくらした馬体でも勝てただけで、それが適正で無いこともありますし、レースをこなすうちに古馬になって長距離戦に適性がある馬なら、ある程度絞って軽くなった方が適切という場合もあるでしょう。

結局は馬体重の数値だけでは適正な体重を見抜くことは出来ないので、その馬の馬体と成績等の情報も含めて分析しないと『適正馬体重』は分からないということです。


そういえば、イチロー選手がプロ入りする際、ドラフト指名は44番目だったそうです。
高校野球で実績を残していたにも関わらずです。

その理由はイチロー選手の体の小ささが嫌われたからと言われています。そんな選手が世界一のバッターになるとは、当時の球団関係者は誰も予測していなかったことでしょう。




競馬界にも同じような馬がいますよね。
サンデーサイレンスの子ながら、小さな馬体が嫌われてセリでは過小評価された馬が…。
そうです、ディープインパクトです。

まさかその馬が競馬史を塗り替え、種牡馬としても大成功を収めるとは当時セリの会場にいたほとんどの人間は見抜けなかったことでしょう。
  

21:14:51
近年、世界中で同時多発的に牝馬の活躍馬が目立っています。

日本ではウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ。
アメリカではゼニヤッタ(BCクラシック)。
オーストラリアではブラックキャビア(DジュビリーS)。


ヨーロッパに目を向けると世界最強を決める一戦である凱旋門賞の勝ち馬にも近年は牝馬が目立ちます。

2008年 ザルカヴァ
2011年 デインドリーム
2012年 ソレミア
2013年 トレヴ

と直近では牡馬よりも牝馬の方が多いという事態。





この背景には繊細と言われる牝馬独自の調教、管理方法の確立など様々な要因があると考えられ、牝馬の力が上がっているという面は確かにあると思います。

しかしながら、これは牝馬が牡馬と対等に戦えているわけでは決してありません。





牡馬と牝馬の間にはセックスアローワンス、つまり性別による斤量の差があり、凱旋門賞の例を見ても多くの牝馬の勝ち馬が3歳時の54.5キロの軽ハンデを活かしており、勝負にかなり影響は与えているはずです。(牡の古馬は59.5キロであり、5キロ差がある。)


有名なスピード指数などを参考にすると、大抵の場合、斤量1キロには0.1秒~0.2秒の影響が出るとされています。
JRAのハンデキャッパーも斤量1キロにつき1馬身と述べており、つまり1キロあたり、およそ0.2秒の影響と考えられているようです。







この性別によるハンデ差が存在する理由は、当然ですが牡馬の方が速く走れるからに他なりません。
では牡馬はなぜ牝馬より速いのでしょうか。

人間に置き換えて考えると、結局の所『筋力』というのが結論になります。
オリンピック競技を見ても、ほぼ全ての競技において男性は女性よりも優れています。




一見、体力の関係なさそうな、射撃やカーリングなども男女別に分かれており、銃の姿勢の維持、玉の投擲能力など細かな所で筋力差が技術の差となり、男女の成績に差を生んでいると思われます。

また脳の空間把握能力なども男女で優劣の差があることが分かっており、一般に女性は地図が読んだり車の運転が苦手とされ、F1ドライバーの女性は過去数える程度しかいませんし、女性の競艇選手も男性に劣ります。
同様にビリヤード、ダーツなどでも男女の差があります。








その脳の機能の男女差はともかく、今回は先に挙げた『筋力』について述べたいと思います。

キャスター・セメンヤという女性陸上選手をご存知でしょうか。
2009年ベルリン世界陸上の金メダリストです。

この選手が話題になったのは「男性疑惑」。
前回大会の金メダリストで2位のジェネス・ジェプコスゲイ(ケニア)に2秒以上の大差をつけた圧勝で金メダルを獲得したこと、声が低い、体格が女性のそれでは無いことが原因で、男性ではないかという疑惑をかけられたのです。







この事について、国際陸上競技連盟 (IAAF) は調査を行い、シドニー・モーニング・ヘラルド紙などによると、医学的検査の結果、セメンヤには子宮と卵巣が無く体内に精巣があり、通常の女性の3倍以上の『テストステロン』(男性ホルモンの一種)を分泌していることが判明し、両性具有であることが分かりました。

つまり、”医学上”は女性のような男性のような曖昧な性別と言わざるを得ない結果だったのです。





人為的な物ではないため、メダルの剥奪はありませんでしたが、以後、セメンヤは女性としての陸上大会の参加の自粛を求められ、セメンヤはこれに従わず、訴訟問題に発展。

結果、詳細などは明らかにされず「画期的和解」に至ったと発表され、2011年セメンヤは陸上大会に復帰することとなりました。






このことが影響したのか、2012年のロンドン五輪の性別検査ではDNAではなく、テストステロンに着目した方法が採用されることになったそうです。

DNA検査は男性にしかない『Y染色体』の有無を調べる物でしたが、女性でありながら『Y染色体』を有しているケースや、それを有していながら実際には男性的な機能が働いていない場合など、単純に判別できないケースが存在し、男女の判別というのは意外に難しい事なのです。




実際、2000人に1人の割合で、男女の区別が難しい体を持ったヒトが存在するそうで、卵巣と精巣の両方を持つ場合、卵巣と子宮があるのに、性器が男性の形。逆の場合が先のセメンヤのケースです。


ちなみに『テストステロン』は、男性ホルモンの一種であり、筋肉の発達や持久力、スピードを向上させることが分かっています。

つまり、高いテストステロン値は女性競技者として不当な優位性を与えるとの見方を基本としたようです。





男性における血中テストステロン濃度の平均は1リットルあたり7〜30ナノモルですが、女性の最大値は1リットルあたり3ナノモルを切る程度であるとのことで、ロンドン五輪では検査にて男性レベルのテストステロンが検出された場合には女子選手としての参加は不適格と見なすことになったということです。

(・・・セメンヤは通常の3倍のテストステロンを保有していたそうですから、上の基準で見ると男性レベルなはずですが、ロンドン五輪に出場しています。詳細はわかりません。)









ちなみに競走馬の雌雄の判別には『SRY遺伝子』の有無を用いているそうで、これは『Y染色体』の中にある遺伝子のことで、つまりは本来オスにしかない『Y染色体』の有無を調べることと、ほぼ同義であると思われます。


だとすれば活躍した牝馬の中にも『Y染色体』は持っていないものの、セメンヤのテストステロン値の件同様の、牡馬並の男性ホルモン等を持つ牝馬がいるのかも知れません。


そして近年の牝馬の飛躍的活躍の理由も、医学的、科学的な進歩による管理技術の向上か、血統のトレンドによるものか分かりませんが、牝馬では、これまで抑えられていた何らかのホルモンが活性化し、競走能力に影響を与えている可能性があるのかも知れません。



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