競馬の一口馬主を回収率重視で続けていく初心者向けブログ。府中でベコ買うだ!
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11:25:13
2013年の話ではありますが、ドーンアプローチという無敗で7勝を挙げた馬が英ダービーに挑んだ結果、最下位となりました。

ドーンアプローチは英2000ギニーを5馬身差圧勝とし、既にG1を3勝。
無敵の快進撃でした。

当然、続く英ダービーに出走すれば1番人気は確実であることでしょう。
しかし、陣営内ではある調査結果を受けて、意見が対立していたようです。





それはエクイノム社のスピード遺伝子テストです。
ミオスタチン遺伝子から、その馬の距離適性を計るという遺伝子検査の一つで、ドーンアプローチはこの結果c/c型、つまり『スプリンター』と判明したのです。


ドーンアプローチの生産者であり、調教師でもあるジム・ボルジャー氏はこのエクイノム社の共同創設者でもあり、つまり遺伝子検査の支持者です。

馬主であるゴドルフィンとの間でどういった話し合いがあったかは不明ですが、英ダービーに挑戦することが決まってからこのように述べています。

「ドーンアプローチには英ダービーの2400mは長すぎる。向いているとは思いません。」


ジム・ボルジャー氏はエクイノム社の創設者の一人として、非常に苦悩したと思われます。
もしドーンアプローチが負ければ馬と自分の名誉を傷つけるし、もし勝てばスピード遺伝子テストとエクイノム社の信用を失う・・・。



そして、英ダービーの結果は1番人気で12着の最下位



遺伝子検査の正確性が証明された一戦でもありました。



例えば使うレースの距離適性とG1レース等のビッグタイトルの重要性を天秤にかけた時、関係者の”欲”と”勘”で話し合いをしても、結局は馬主>調教師>助手の序列があり、建設的な議論は不可能です。

こうした遺伝子検査のような『科学的な根拠』をもって臨むのが一番合理的な方法であると思います。





特に一生に一度の大舞台であるクラシックを考える時「一度その距離を試せば分かるさ。」という悠長なことは言っていられません。

遺伝子検査で距離適性を事前に把握しておけば、例えば

皐月賞→NHKマイルカップ or ダービー

桜花賞→NHKマイルカップ or オークス

の選択肢で間違うことも無いでしょう。
これらのローテを事前に決めるか決めないかは、仕上がりを左右する重要な問題です。



現状でよく見かける考え方

「皐月賞(桜花賞)に勝ったからダービー(オークス)に向かう。」

という考え方は実にナンセンス
だと私は思っています。

勝った、負けたでは無く、距離適性はその馬の絶対的な物です。


上のドーンアプローチも全く同じでしょう。
距離適性がスプリンターと判明していながら「無敗で英2000ギニーを勝ったから」という一種のおごりで、英ダービーに向かい、そして最下位になったわけで、絶対能力を過信した結果とも言えます。






ちなみに一口馬主の『広尾サラブレッドクラブ』では全馬では無いようですが、ほぼ全ての馬のスピード遺伝子検査が行われ、結果を公表しています。



出資を検討する上で信頼性が高く、とても役立つツールであると思うのですが、なぜ導入しないクラブがあるのかと考えると、一見距離が持ちそうな血統の馬ながら、c/c型のスプリンターと判明している場合、まさか

「クラシックも意識していけると思います!」

とはカタログに書けないでしょう。

また

「この馬の馬体からするに、血統よりもさらに距離の融通が利きそうです!」

とも言えなくなります。


そうしたセールス上の弊害が多少出る可能性もある為、遺伝子検査をしていないのかも知れません。
あるいは公表していないだけで、秘密裡に検査を行い関係者は把握している・・・というケースも考えられますが、クラブが公表しない以上、馬体と血統からなるべく正確に読み取れるよう相馬眼を磨くしかありません。




15:28:52
先日、「レコードタイムの更新はサラブレッドが進化したわけではなく、単なる人為的な馬場の改良によるものであり、つまりは科学技術の向上によって環境が変わっただけ」という記事を作成しました。
(下記リンク参照)

スポーツと競馬・・・人類もサラブレッドも進化などしていない


これはデイヴィッド・エプスタインのスピーチの中で述べられた内容を元に、それを競馬に当てはめて書いたものですが、デイヴィッド・エプスタインは同じスピーチの中で、こうも言っています。


20世紀前半、体育教師やコーチたちは『平均的な体型』が全ての運動競技において、理想的だという考えを持っていました。
どのような競技であれ、中肉中背が良いとされ、これは選手たちの体つきにも表れていました。

1920年代、平均的に優秀な走り高跳び選手と、平均的に優秀な砲丸投げ選手は、全く同じ体格をしていました。
しかし、平均的な体躯よりもそれぞれの競技ニッチに適した高度に専門化された体躯が好ましいと、スポーツ科学者やコーチたちが気付き、古い考えが衰退し始めると、一種の人工的な選別が起こり始め、競技ごとに最適な 体つきが自然と選別され始め、スポーツ選手の体型は次第に多様化して行ったのです。



また、具体的な例として競技ごとの適性の差をこう述べています。


・優秀な砲丸投げの選手は、優秀な高飛び選手よりも平均6.3センチ背が高く、体重は59キロも更に重い。

・優秀な女性体操選手の身長は、平均160センチから145センチに縮みました。より良い出力重量比と空中回転のためです。

・水球選手の腕全体に対する前腕の平均的な長さは、より力強くバネの利いた投球の為に更に長くなりました。

・水泳選手の理想的な体格は、長い胴と短い脚です。マイケル・フェルプス(オリンピックで22個のメダルを獲得)は史上最も素晴らしい水泳選手です。
陸上1500m、2000m走の世界記録保持者ヒシャム・エルゲルージ・・・この二人の身長差は約18センチ(フェルプス193センチ、エルゲルージ176センチ)ですが、約18センチの身長差にも拘らず、二人の脚は同じ長さです。


・ケニアではカレンジン族が優れたマラソン走者だと見られています。カレンジン族はケニアの人口の12%に過ぎませんが、世界の優秀な走者の大多数は彼らです。一般的に特徴ある体つきで、とても長く極めて細い脚をしています。

これは彼らの祖先が とても緯度の低いとても暑く乾燥した気候に住んでいたので、そこに適応するように進化した結果、非常に長く末端に向かって細い四肢で、体を冷やし易いようになっているのです。

ラジエーターに長いコイルがあるのも同じ原理で、体積に比べて表面積を増やし、熱を逃がしています。
脚は振り子のようなものなので末端の下肢が細く長いほど、スイング時のエネルギー効率が良いのです。

カレンジン族がいかに優れた走者かを示すためにマラソンを2時間10分以内で走った17人の歴史上のアメリカ人を例にとってみましょう。昨年10月32人のカレンジン族の男たちがやってのけました。







このことは私も度々述べているように競馬で言う『馬体の最適化』の事です。
競馬ファンは周知の事実だと思いますが、1200mレースのスプリンターと3200mレースのステイヤーは全く違う馬体をしています。
求められる骨格と筋肉の質が異なるからです。



これを見ると「努力すれば夢は叶う」というのが幻想で、結局はまずその競技において『最適化された肉体』を生まれながらに持つことが、夢を叶える為の第一歩であり、そう生まれなかったのであれば、別の道を模索する方が賢明ということです。
(以前にフィジカルこそ最も必要な資質であることを述べた記事を作っています。以下のリンク参照。)

現代の優生学2~努力は生まれながらの才能に劣る~



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レオナルド・ダヴィンチが人間の身体のバランスの黄金比を説いていますが、古くから考えられてきた人間の身体の良いバランスというのは、あくまでも一般的・総合的な話であり、これは例えば現代でも10種競技のようなトータルの能力を競う場合、有効かも知れません。


が、上記の通り、競技が細分化されたことで、その体つきもそれに特化したもので無ければ、現代ではトップ選手にはなれません。



競馬も同じで上で述べたように距離別の違いはもちろん、馬場への適性でも異なります。
日本のジャパンカップに来た欧州の凱旋門賞馬が、日本の馬場に適応できず負けたとしても、日本馬は世界一強いとは当然言えません。

欧州馬と日本馬の体型や骨格の違いはとても微妙なもので、血統や素性を伏せて、明確に違いや適性を100%に近い確率で正しく説明出来る人間はいないのではないでしょうか。





いずれにせよ、この馬場に合った馬体、つまり『最適化された馬体』を見抜くのは非常に重要です。
極端に言えば、欧州でなら重賞を取れる器の馬を日本で走らせたら500万下で終わった・・・という例はこれまで多くあったはずです。


上のダヴィンチの人体図のように、馬にも黄金比率はあり、世界共通の『良い馬体』は確かにあります。
また優れた心肺機能や優れた体質・・・これらも世界共通です。

これが『絶対能力』という物です。

しかし、それが細かい馬場適性まで含めると、これまでお話して来たように「1通りの答え」では無く、それぞれに特化した正解があるのです。


その馬の力を100%出せる距離、馬場を見出すことが出来るかが、競走馬として成功出来るか否かを分ける、非常に重要な要素なのです。


16:16:54
日本の競馬では日々レコードタイムの更新が繰り返されています。
これは競馬ファンなら周知の事実のように、馬の力が上がったというよりもJRAが用意した『高速馬場』が要因と思われます。


クッションが効いて凹凸が無く、走り易い馬場を実現した為です。
念のために言っておきますが、高速馬場が馬を壊すというのは根拠はありません。
(下の記事を参照)

”高速馬場でスピードが上がっても骨折の数、リスクは変わらない”



現在1600mの世界レコードを持っているのがレオアクティブと聞いて、レオアクティブを世界競馬史上最強のマイラーだという人はいないでしょう。


つまり、レコードタイムの更新は「サラブレッドが進化した」わけではなく、単なる人為的な馬場の改良によるものであり、つまりは科学技術の向上によって環境が変わっただけというわけです。




もちろん2000年代までの日本の競馬は欧米からの種牡馬、繁殖牝馬の導入で、飛躍的に馬自身のレベルが上がったのも事実です。

ただ、これは日本に根付く血統の馬達の力が上がったと言えるのでしょうか?





以前に述べたように、”日本近代競馬の結晶”こと、ディープインパクトは日本で生を受けましたが、その父サンデーサイレンスはアメリカの血統でアメリカが作った馬です。
そして、ディープの母ウインドインハーヘアも米英の血統で、アイルランドで生まれ、その後、繁殖として日本に来ました。



これのどこが日本近代競馬の結晶なのでしょうか?

言ってみれば、父はアメリカで育った黒人で、日本に帰化した。
母はアイルランドで育った白人で、日本に帰化した。

そんな二人が結ばれて生まれた子供がオリンピックの100mファイナリストになって
「どうだ、見たか。これが日本男児の大和魂!」とは言えないでしょう。





つまり、上記で私が述べた
「馬自身のレベルが上がった」というのは、既存の血統が進化したわけではなく、単に

「元々世界に存在している優れた血統に上書きされ、淘汰しただけ。」

ということです

地球の歴史で言えば、外来生物が攻めて来て現地生物を滅ぼして、メスは運が良い者は一部子孫繁栄の為に取り込まれた・・・そんな所でしょうか。





ただ、体型については『高速馬場への適応』という変化は感じます。

進化では無く、変化。
高速馬場への適応=体型・骨格の変化・・・これを進化と言え無い事も無いのですが、一種のトレンド(流行り)に対応しただけとも言えます。

色々な種牡馬、血統がいる中で、トレンドに当てはまった馬達が活躍し、スポットライトが当たっているだけという解釈です。
この辺りの微妙な表現にこだわっても仕方ありませんが・・・。








これは何も、サラブレッドだけに限った話ではありません。

有名なスピーチイベント、TEDでデイヴィッド・エプスタインは、
「過去数十年のスポーツでの実績を見ると、まるで人間のあらゆる運動能力が進化して来たかのような印象を受けるが、人に本来備わる能力の発達はそのほんの一部のみなのだ。」
と述べています。


その根拠として、1936年ベルリンオリンピックで4冠を獲得したジェシー・オーエンス(100mの記録10秒3)と、100mの世界記録である9秒58(2009年)を持つウサインボルトの比較について、こう述べています。


ウサイン・ボルトは、スターティングブロックから蹴り出し、走者が人類に可能な限り速く走る事ができるように、特別に作られた敷物の上を走りました。

一方でジェシー・オーエンスはスターティングブロックの代わりにスタートラインに穴を掘り、コークスを敷き詰めたシンダートラック上を走り、そのソフトな表面は遥かに多くのエネルギーを脚から吸収してしまいました。

オーエンスの関節が動く速度を生体力学的に分析するとボルトが走った時と同じ舗装上を走っていれば、わずか一歩の差でボルトの直後を走っていたことになります。

トラックの舗装技術次第で、これだけの差が出るのです。





他の競技についても同様で、例えば水泳の100m競技のレコードタイムを調べると、ある時期に飛躍的に記録が速くなった事に言及しています。

その時期を調べると、まず一回転するフリップターンの導入の際。(一度静止するエネルギーロスが飛躍的に減った。)
そしてプール水面近くに排水溝が設置された際。(水面の波が起こらず、エネルギーロスが減った。)
最後は記憶に新しいレーザーレーサー等の新型水着が開発された際。(摩擦抵抗を減らしエネルギーロスが減った。)


つまり、人類の進化では無く、道具や環境の変化が主だということです






短距離競技のみならず、長距離でもこれは同じで自転車で1時間にどれだけ走れるかを競う競技では1972年に49キロだった記録は、1996年には56キロにまで伸びました。

が、2000年に国際自転車競技連合が自転車の性能を当時と同じ条件に定めた所、現在の記録は1972年の記録からわずか269m伸びたのみとなりました。


記録は人間の進化ではなく、自転車の性能が上がっただけだったということです。

我々は世界新記録が出る度、人類の進化だと歓喜し、その勝者を称えていますが、実際には周りの環境や道具が進化しただけの虚構なのです。







競馬の話に戻します。
アメリカのケンタッキーダービーの走破タイムをご存じでしょうか。

アメリカの競馬は日本や欧州と違い、テンから飛ばしてバテた馬が脱落。
最後に残った馬が一番強いというハイペースの真っ向勝負を好みます。

その為、スタミナを残すことなく全力を尽くすレースが多いように感じます。
日本や欧州の競馬と比べて、タイムの比較がそのまま行えるのではないでしょうか。




ケンタッキーダービー 勝ち時計

2015年 アメリカンファラオ・・・2分3秒2。
2008年 ビッグブラウン・・・2分1秒8
2004年 スマーティジョーンズ・・・2分4秒6
2001年 モナーコス・・・1分59秒9
2000年 フサイチペガサス・・・2分1秒1

1989年 サンデーサイレンス・・・2分5秒2
1979年 スペクタキュラービッド・・・2分2秒2
1978年 アファームド・・・2分1秒2
1977年 シアトルスルー・・・2分2秒2
1973年 セクレタリアト・・・1分59秒4(レコード)

1964年 ノーザンダンサー・・・2分0秒0
1943年 カウントフリート・・・2分4秒0
1937年 ウォーアドミラル・・・2分3秒2
1931年 トゥエンティグランド・・・2分1秒8
1915年 リグレット・・・2分5秒4






ここまでほとんどタイムの進歩は見られません。
2015年と100年前の1915年を比べて僅か2秒の差。
全ての年を見れば、ゆるやかに速くなっているのですが、ピックアップすると僅かな物なのです。


サラブレッドは優生学の権化とも言え、速く走ることだけを追い求めて延々と品種改良を繰り返しています。
競走馬として生まれたサラブレッド全体の平均寿命(と殺含む生命を終える時間)は4年。
恐ろしいまでに短いサイクルで淘汰を繰り返しても、縮めた時計はこの程度なのです。






だとすれば、スポーツが出来ないからと言ってと殺もされないし、寿命も長い人間ごときが僅か数十年、つまりは1世代程度で根本的な肉体の進化など出来るわけがなく、上で紹介したデイヴィッド・エプスタインの話の通り、ほんのわずか進歩したのみであることが分かると思います。





日本競馬も血が塗り替えられ、日本の陸上界に例えるなら黒人とのハーフが大会の上位を全て占めているような状態になりつつあります。

これはサンデーサイレンス(黒人)の血が入っていれば、それで勝てる時代・・・が徐々に終わろうとしていることを示しています。
「4代続くダービー馬はいない」という格言通り、サンデーサイレンスが飽和した後の日本競馬はどのような血を求めるのでしょうか。

「日本のサラブレッドの進化」とはその飽和の時を過ぎても尚、成長を続けた時、ようやく実現出来たと言える事なのかも知れません。



13:28:57
競走馬が実力を十分に発揮する為の重要な要素として『距離適性』が挙げられます。
調教師や馬主は馬の血統や馬体、気性などから距離適性を測ろうとしますが、近年ではイスラボニータが受けたことで話題になった『ミオスタチン遺伝子検査』を用いて、科学的に距離適性を明らかにする方法も用いられています。



また、これは人間でも同じで自分や子供にはどのようなスポーツに適性があるのかを簡易的にDNAを調べて判明させる商品・サービスが普及し始めています。

体操で金メダルを獲った内村選手が、人生の中で体操に触れることなく野球やサッカーでプロを目指した場合、果たして大成しただろうか?・・・と問われれば、人間も『適性』がどれだけ重要かお分かりになるはずです。



しかし、競馬の距離適性というのは人間の種目別適性と比べれば、非常に狭い範囲と言えます。
競馬と人間の中距離走の世界記録を比較してみると



競馬1000m (スプリンター)
人間400m

競馬1800m(マイラー)
人間800m

競馬2200m(クラシック)
人間1000m

競馬3600m(ステイヤー)
人間1500m




これらのタイムがほぼ一致しており、つまり競馬は『中距離走』ということであり、速筋の瞬発力だけが求められる人間の100m走と、遅筋のスタミナだけが求められるマラソンのような極端な適性の差は無いということです。

具体的には以前に述べたように


(人間)
マラソン選手・・・遅筋70%、速筋30%
短距離選手・・・遅筋30%、速筋70%



このような筋肉が最適とされています。

一方で競馬での400m(クォーターマイル)レース等が組まれ、それら超短距離の勝負ではサラブレッドを凌ぐ速さを持つクォーターホースと1600m~2400mを根幹距離とするサラブレッドの筋肉の質の違いを見てましょう。


(競走馬)
サラブレッド・・・遅筋13%、速筋87%
クォーターホース・・・遅筋6%、速筋94%



とのことで、いずれもほとんどが速筋で構成されています。
血統の淘汰を繰り返し、スピードを追い求めた品種改良を重ねた結果ですね。

逆に馬術競技の一つにエンデュランスという160キロもの距離を走る馬のマラソン種目もありますが、既述の通り求められる筋肉の種類が異なる為、恐らくサラブレッドで上位走破は不可能でしょう。



ちなみにクォーターホースの走る実力は凄まじく、トップスピード88キロを記録したもあるそう。
100ヤード(約91m)競走では勝ち時計6.5秒。
440ヤード(約402m)競走では勝ち時計21.1秒というのが、クォーターホースのチャンピオンクラス。

人間では200m走の世界記録がウサイン・ボルトの19.1秒であることから、上のタイム比較同様、競馬にあてはめるとクォーターホースは短距離選手と言えそうです。


サラブレッドの中でスプリンターとステイヤーの遅筋速筋の割合が分からなかったですが、サラとクォーター程の身体の差異があって、比率は上記の数値程度の差であることから予測するに、サラの中ではさほど大きな違いは無いと思われます。




また、シドニー大学の研究グループがサラブレッドを用いて行なった研究によると、約1000mのレースでは、有酸素性のエネルギー供給の割合は約70%、約3000mのレースでは、有酸素性のエネルギー供給の割合は90%程度になるとのことです。

このことから、一見スピードだけで押し切る”韋駄天”競馬の1000m戦などであっても、実際には優れた心肺機能は必要であるということが分かります。





クォーターホース100ヤード競走 動画
※レースは2分から




・・・最後に先ほど「サラブレッドにエンデュランスは無理だろう」と述べましたが、調べてみるとこのような記事が。






9月16日、ホッカイドウ競馬の競走能力・発走調教検査が、台風18号接近の影響による大雨のなか門別競馬場で行われ、13歳の未出走馬が見事合格を果たした。

13歳にして競走馬へのパスポートを手にしたのは、マーチャンダイズと名づけられたセン馬。父ホワイトマズル、母ロングシンシア、母の父ワッスルタッチという血統を持つ。

マーチャンダイズはかつて、ロングチャンピオンという名で南関東・大井に入厩したが、2歳時で600kg近くあった馬体重が絞り切れず競走生活を断念。未出走のまま競走馬登録を抹消し、乗用馬として新冠町の乗馬倶楽部「遊馬ランド グラスホッパー」に引き取られた。

その後、マーチャンダイズは、トライアンフⅠと名を変え乗馬大会で活躍。とくに長距離を得意とする父ホワイトマズルの血は、乗馬のマラソン競技といえるエンデュランスのカテゴリーで本領を発揮。2008年の全日本エンデュランス選手権競技120kmにおいて、サラブレッドとして史上初めての完走を成し遂げた。


9月2日に受けた競走能力・発走調教検査では、乗馬時代の癖が抜けなかったため、基準タイムに達せず不合格。2度目のチャレンジとなった今回は、ブリンカー着用で万全を期した。レース経験のある3・4歳馬と混じって挑んだ検査では、先を行く3・4歳馬には離されたものの、最後まで集中を切らさず1000mを1分06秒4のタイムで駆け抜け、基準タイムの1分09秒0をクリア。晴れて競走馬の仲間入りをした。
http://uma-furusato.com/news/detail/_id_73982




工エエェェ(´д`)ェェエエ工
滅茶苦茶だな~w
競馬にもトライアスロンのような複合競技があったら、この馬は間違いなく「鉄人」としてチャンピオンになれたことでしょう。

馬券を売るギャンブルとしては成り立たないと思いますが、人間のトライアスロン同様、スポンサーがついたスポーツ競技としてなら成り立てば面白そうですよね。

半分は冗談ですが、しかしながらギャンブル以外の馬の文化が一般により浸透することで競馬人気の低下に歯止めが掛かる効果はあるはずです。




23:17:56
伝書鳩が不要になった現在も鳩の帰巣本能を利用した『レース鳩』があります。
決められた地点から自宅へ戻るまでの速さを競う競技です。


優れた『レース鳩』は1000キロも離れた位置からも自宅に戻ることが可能とされており、競馬ならぬ”競鳩”とも言えば良いのでしょうか。


レース鳩は競馬と同じく、血統が重視されています。
何をもって優れているのかといえば、まず帰巣本能が強いこと。

位置の感覚に優れ、道に迷わず帰ってこられるかどうか。そして家に帰りたいという意志が強いかどうかなどです。
馬や犬に見られる従順さとはまた違うのでしょうが、鳩が「別に帰らなくても、その日暮らしでいいか・・・」という図太いキャンパー精神では困ります(笑)




他には、当然ですが優れた肉体を持っていること。
長距離を飛び続ける為のスタミナが豊富で、猛禽類など外敵に襲われた際に回避出来るトップスピードと、敵にひるまない気性の荒さも必要です。

もちろん、敵をいち早く察知する良い眼と、繊細な警戒心も同じです。






ちなみにレース鳩は通常200キロ以内で行われることが多いそうです。
これは帰還率が高い限界距離が200キロだからかと思われ、1000キロのレースでの帰還率は10%程度だそう。


見た目がその辺の町中や神社などにいる土鳩と同じなので中々気づきませんが、実は脚に輪っかをつけた”迷い鳩”が半野生化して暮らしているかも知れません。


人に慣れているので、玄関先にふらりと寄ることも多いそうです。
飼い主に戻してあげるのが正しい選択なのでしょうが、再び1000キロ先に捨てられるのが可哀想なら、飼えばよく懐きそうですし・・・。







競馬と同じく、レース鳩にも『種鳩』がおり、サンデーサイレンスのように海外から輸入された者もいます。
種鳩には競馬同様にブラックタイプや戦績が”~キロ~~優勝(2位を30分引き離す)”といったように細かく記されています。


また種鳩の画像には『眼』を拡大したものが掲載されており、これは日本のレース鳩界ではそこから鳩の質を読もうと重要視する人が多い為、載せているようです。



帰巣性、スピードの優劣などの能力を虹彩や瞳孔の割合、色などから掴もうと研究されているそう。


ただし、その理屈は競馬でよくあるオカルトと同じで科学的根拠はなく、単なる経験則です。(多分)
やはり、体のごく一部分で全体の能力を把握しようとする所に無理があり、海外では失笑を買っているそうです。



何か競馬の相馬眼に活かせる点は無いかと思い、レース鳩を調べたものの特にこれと言って新しい観点は見つかりませんでした。



”鳩の目”の件について繰り返すと、「分からない物をなんとか無理やりに読み解こうとすると、オカルトの深みにはまっていく」という教訓にはなります。

オカルトを盲信するというのは、人間の弱さというか、心理的な原因があるように思います。


経験則の中には後世にそれが正しかったことが証明されることもありますが、そうではない単なる勘違いであることも多々あります。

科学者が自分の研究の正当性を証明する為に、無意識に都合の良い結果だけをピックアップして
「よし!自分の研究は一歩一歩着実に前進しているぞ!」
と勘違いをこじらせることは、しばしばあります。


研究者には熱意だけではなく客観的に見る冷静さも必要なのです。オボボ・・・。





競馬とレース鳩は似ています。
馬の相馬については私もドンドンと広い大海原へ出てしまい、無意識に”正しい”と思い込んでいる間違いもあることでしょう。
しかし、鳩の目の件のように、傍観者としての立場になると冷静に見られるものですね。



そのオカルトが絶対に役に立たないとは言い切れませんが、そんな研究をするより科学的根拠に則った分野を研究した方が、自身の眼を養う上で、現実的とは言えないでしょうか。





次回は「馬の目」が相馬になるのかを考えてみたいと思います。


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